チェルノブイリ原子力発電所から約4キロメートルに位置する街、プリピャチ。1986年の原発事故の後、周辺30kmは立入制限区域「ゾーン」と呼ばれ、許可なく入ることができない“管理されたゴーストタウン”と化してしまった。立入制限区域は有刺鉄線で覆われたフェンスで区切られ、兵士が区域内に入るすべての人々をチェックし、区域内からのいかなるものの持ち出しも禁止された。原発や関連施設で働く人々や、許可を得て帰還した人々、立入制限区域内で生きる人々の姿をモノクロの映像で記録したドキュメンタリームービー。
ニコラウス・ゲイハルター