1970年、越前和紙の紙漉き職人・たけじいの孫、10歳のさとしと、うっちゃん、エズ、井口、おっさんの仲良し5人組はひょんなことから不思議な穴(へそ)に遭遇する。少年たちは“へそ”の探検を始めるが、いつの間にか、幕末の時代に迷い込み、襲われそうになったところをたけじいに助けられる。たけじいは、これまで1,500年もの間、代々タイムトンネルである“へそ”を守ることを密かに受け継いできた“へそもり”だったのだ。40年後、さとしは紙漉きを継ぎ、他の4人もそれぞれの生活を送っていた。そんなある日、世間には絶対に知れてはならない“へそ”の存在が再開発を進める伊賀並に気づかれてしまい…。
入谷朋視