1962年、パリ。株式仲買人のジャン=ルイ・シュベールは、妻・シュザンヌが雇ったスペイン人メイドのマリアを迎え入れる。彼女は、シュベール家と同じアパルトマンの屋根裏部屋で、同郷出身のメイドたちと暮らしていた。懸命に働くスペイン人メイドたちに、次第に共感と親しみを寄せるジャン=ルイは、美しいマリアに魅かれてゆく。そんな夫の変化に無頓着なシュザンヌは彼と顧客の未亡人との浮気を疑い、夫を部屋から追い出してしまう。こうしてその夜から、ジャン=ルイはメイドたちと同じ屋根裏部屋でひとり暮らしを始めるが…。
フィリップ・ル・ゲイ