1957年夏、小説家コルムリが、故郷アルジェリアに独り留まって暮らす母を訪ねるところから、物語は幕を開ける。首都アルジェはフランスからの独立運動で沸いていた。噴煙立ち上る中、彼の心は在りし日の少年時代に還ってゆく。自らの生い立ちを振り返り、フランスとアルジェリアのために出来ること。追憶の旅の末に、コルムリが行き着く場所とは…。「異邦人」等で知られるノーベル文学作家アルベール・カミュの自伝的未完の遺作を実写映画化。
ジャンニ・アメリオ