取り壊しが決まった銀座の古い名画座。支配人のクミコ(秋吉久美子)とスーパー年の差カップルのダンナ・ショウタ(染谷将太)は、ちょっとイラだちながらその最後の日を待っている。ところが、そんな劇場に押し寄せるのは地震と放射能の心配で毎日モヤモヤしている、結構アブないお客さんたち。映画の休憩時間ごとにスパークするお客さんたちの物語は、ついにクミコをあるとんでもない決意に向かわせる――。
樋口尚文
飄々とした口調で「役者という仕事を半端な気持ちでやってはいない」と語る。脱力とバイタリティ、諦観と希望…染谷将太の発する言葉や佇まいは常に一見、相反する要素を抱えている。
銀座のど真ん中の地下に突然出現する、ザ・昭和なレトロ映画館「銀座シネパトス」。その異色なラインナップで、四半世紀にわたって映画ファンをうならせてきたシネパトスの閉館ニュースは当然ながら大きな反響を呼んだ。
3月で閉館することが決まっている東京・銀座唯一の名画座「銀座シネパトス」を舞台にした映画『インターミッション』が2月19日(火)、外国人特派員協会(東京・有楽町)で上映され…
2013年も劇場では多くの映画が公開される。ゴールデン・グローブ賞や、アカデミー賞などの賞レースがいよいよ本格化し、映画業界が一層の盛り上がりを見せる一方で、実はすでに3館の劇場の閉館が決定しているという厳しい状況にあるのがいまの“映画産業”の実態でもある。