2011年3月11日。地震発生直後、私たちは大阪の毎日放送本社を飛び出し、東北を目指した。道という道が混乱して塞がり、至るところで渋滞を引き起こしていた。車内のラジオは刻一刻と被害の拡大を伝え、誰もがこの日本がどうなってしまうのだろうと、どす黒く重い不安を抱え始めていた。そして28時間後、ようやくたどり着いたのが、宮城県南三陸町という港町だった。初めて訪れた町。風光明媚なはずのそもそもの町並みはわからないが、とにかくすべてが破壊されていた。漁網が絡まった家の残骸、路上で転覆した船、車は四方八方に飛ばされ、あの瞬間から時を止めていた。その中を人々は懸命に動いていた…。
森岡紀人
上野由洋
山口綾野
原淳二
古東千由
大西史浩