造り酒屋の橋本家に嫁ぎ、順風満帆な結婚生活を送っていた種子。しかし次第に商売はうまくゆかなくなり、一家離散へ追い込まれる。そんな確変の中、種は守るべきものが「家」ではなく、ほかにもっと大事な「家族」というものがあることに気づく――。
秋原北胤