桜が舞う三月二十五日、終業式の日の午後。高校二年生の阿良々木暦は、同じ学校に通う三つ編み眼鏡の優等生、羽川翼と遭遇する。羽川から「この町に吸血鬼がいる」という噂を聞かされる暦。その夜、街に出た暦は、地下鉄のホームで血塗れで四肢を失い、必死に助けを求める女と出会う。その女は羽川の言葉通り、金髪で美しく…背筋が凍るほどに冷たい目をしていた。ようこそ。夜の世界へ―。伝説の吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと阿良々木暦の〈物語〉はここから始まる。
cocoレビューを見る新房昭之