作家アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台に出演中のある夫婦。夫(シャハブ・ホセイニ)は教師をしながら、小さなの劇団で妻(タラネ・アリドゥスティ)とともに俳優としても活動している。ある日、引っ越ししたばかりの自宅で、夫の留守中に妻が何者かに襲われ、2人の穏やかだった生活は一変する。事件を表沙汰にしたくない、と警察への通報を拒否する妻の態度に納得できない夫は、自分自身で決着をつけるべく、ひそかに犯人捜しを続ける。舞台の上と現実の犯人探し、夫婦の感情のずれがスリリングに絡み合い、やがて物語は思わぬ展開に…。
アスガー・ファルハディ