パリ・オリンピックで金メダルを獲得したエリック・リデルがその翌年、中国の天津へ旅立った。敬虔なクリスチャンである彼はアスリートとしての栄光を追い求めず、宣教師として生きる道を選んだ。しかし1937年、日本軍が天津を占領。妻子をカナダに退避させ、ひとりこの地に留まったリデルは人道支援を続けようとする。やがて中国における外国人を取り巻く状況は悪化し、リデルは大勢の欧米民間人とともに収容所に入れられてしまう。過酷な抑圧 と体調不良に苦しむリデルは、“走る”ことで不屈の情熱と信念を示し、仲間や子どもたちに尊い希望をもたらしていく。そんな中、リデルが金メダリストであることを知った収容所の指揮官が、彼にレースを申し入れる。しかし、安息日の日曜日にリデルが身を投じたその“最後のレース”の先には、思いもよらない結末が待ち受けていた…。
cocoレビューを見るマイケル・パーカー
スティーヴン・シン