34歳の良子は画家の夫、姑、小学生の息子と共に、地方都市の一軒家で静かに暮らしていた。しかし、一見平穏に見えるその生活は、刺々しい姑の態度、闇の商売に手を染める夫の暴力にうんざりする日々。彼女が心を通わせるのは弟・圭人と、息子の宏だけだ。ある日彼女は、夫を思いがけない事件により失ってしまう。失った愛に苦しみ追い詰められた良子が取った行動とは…。
小島淳二