1981年9月29日、ピーター・ターナーの元に衝撃の知らせが飛び込んできた。かつての恋人グロリア・グレアムがランカスターのホテルで倒れたのだという。「リヴァプールに行きたい」そう懇願するグレアムに対してターナーは自分の実家でグレアムを療養させることにした。ターナーの家族やリヴァプールを懐かしむグロリアだったが、全く病状を明かそうとしない。心配になったターナーは、主治医に連絡をとり病状を確かめた。そして、グレアムの死が近いことを悟ったターナーは、不意に彼女と楽しく過ごしていた頃を思い出すのだった。本作は駆け出しの俳優に過ぎなかったターナーと往年の大女優であったグロリア・グレアムとの歳の差もキャリアも超えた恋模様を描く。そしてグレアムがリヴァプールに拘り続けた理由とは…。
cocoレビューを見るポール・マクギアン