女優を目指し、東京のクラブで働く30歳のジュン。ある日彼女が帰宅すると恋人のタカが仕向けた不審な男に貯めていたお金を奪われ、顔に深い傷をつけられる。夢も愛も一瞬で失ったジュンは5年前に飛び出した長野の実家へ帰ることに。 受け入れがたい過去を知った事で何かが一気に弾けた彼女は亡き祖母の財産で暮らす粗暴な父に「強姦されたと言いふらす」となりふりかまわず財産の半分を要求。心の平衡を失っていくジュンはやがて偶然再会した旧友ユウキとの邂逅に居所を見出すが—— 。ジュン、タカ、父、ユウキ、軋み合う彼らの欲求はやがて堪えきれない衝動となり、誰も予想できない衝撃の事態を生む。罪、幸せ、性、倫理…。独自の視点で日本社会のニュースを読み解くインド人監督が 逆照射するわれわれの現在に、何を思う?
アンシュル・チョウハン