2012年、カトリック教会の方針に不満を抱くベルゴリオ枢機卿は、ベネディクト教皇に辞任を申し入れる。ところが、スキャンダルに直面し自信を失っていたベネディクト教皇は、ベルゴリオの辞任を許可せずローマに呼びつける。ベルゴリオから辛辣な批判を受けるベネディクト教皇だが、彼を自分の後継者と見定め、カトリック教会を根幹から揺るがす秘密を打ち明ける…。バチカンを舞台にせめぎ合う伝統と改革、そして罪と赦し。考え方のまったく異なる2人が、世界に10億人以上の信徒を擁するカトリック教会の未来を築くため、互いの過去を振り返りながら理解し合っていく姿を描く――。
フェルナンド・メイレレス
アンソニー・マクカーテン