Bクラスに終わった2018年の悔しさを糧に、限界を超えると決意した2019年。選手、監督、コーチ、スタッフ、ファン、全員が「一生残る、一瞬のために。」という言葉とともに、一つとなって戦った。シーズン序盤でどん底の10連敗から、チームを救ったヒーローたちには"今年"にこだわるそれぞれの強い想いがあった。22年ぶりのセ・リーグ2位にまで上り詰め、手の届くところまで見えてきた優勝の二文字を必死で掴み取ろうともがき苦しむが、あと一歩届かない。今年最後の打席で、キャプテン・筒井嘉智の噛み締めた想いが溢れ出す。もう二度と戻ることのないこの瞬間に、何を伝えようとしたのか。残り戦う者たちは何を感じたのか。目まぐるしくかけ抜けた先に、チームは一つの時代の終焉と、新時代の萌芽を感じた。