数台の被爆ピアノを託され修理、調律して自ら運び全国を回る矢川光則。東京で生まれた江口菜々子は大学で幼児教育を学び幼稚園教師を目指しているものの、将来について漠然としている。被爆ピアノの一台を母・久美子が寄贈していたことを知った菜々子は、被爆ピアノコンサートに行き、矢川と出会う。彼を通して被爆ピアノ、広島のことを考えるようになり、祖母のことを知るうちに自身のルーツ探しをしていく。
五藤利弘