ノルウェーのガイランゲルを襲った巨大津波から3年。地質学者のクリスチャンは、家族とともに首都オスロに生活拠点を移していた。しかし、あの津波を予測し、多くの人々の命を救ったものの、同時にそれ以上に救えなかった人々がいることへの自責の念にかられるクリスチャンは、そのせいで家族との関係もギクシャクしてしまい、ひとりオスロを離れ、カランゲルに戻って研究に没頭する。そんなある日、不慮の事故で亡くなった知人の研究者が残したデータから、クリスチャンは新たな地殻変動の予兆をつかむが…。