新作の企画を売り込むため、故郷ナザレからパリ、ニューヨークへと旅に出たエリア・スレイマン監督。パリでは美しい景観に見惚れる一方、街を走る戦車、炊き出しに並ぶ大勢の人、救護されるホームレスを、ニューヨークでは、街で銃を持つ市民、上空を旋回するヘリコプター、セントラルパークで警官に追われ逃げ回る裸の天使を目の当たりにする。肝心の映画企画は友人のガエル・ガルシア・ベルナルのサポートもむなしく「パレスチナ色が弱い」とあっけなく断られてしまう。いかに遠くへ行こうとも、平和と秩序があるとされる街にいようとも、何かがいつも彼に故郷を想い起させる。まるで、どこに行っても同じー。果たして「私の“故郷”と呼べる場所とは何なのかー?」。
エリア・スレイマン
海外旅行気分が味わえる3本の新作映画がこの冬、相次いで劇場公開。北欧・フィンランド、イタリア、イスラエルからパリ、ニューヨークと、世界のあちこちへ美しい映像と共にいざなってくれる、目にも心にも楽しい作品をピックアップした。
パレスチナ人監督エリア・スレイマンが新作の企画を売り込むため、パリ、ニューヨークへと旅に出る映画『天国にちがいない』から、映像美にも注目の予告編が解禁。
昨年のカンヌ国際映画祭にて特別賞と国際映画批評家連盟賞をW受賞した『天国にちがいない』のポスタービジュアルが到着した。
カンヌ国際映画祭にて特別賞と国際映画批評家連盟賞のW受賞した『天国にちがいない』(原題:It Must Be Heaven)が来年、日本公開されることが決定。場面写真も到着した。