2008年夏。北京オリンピック開幕まであとわずか。かつて朝鮮戦争に従軍したチャン・ダーチュアンは、長男家族と共に中国南部の小さな町に住んでいる。仕事に忙しい息子たちとのコミュニケーションはわずかで、同居しているのに家族はバラバラ。ある日、かつての戦友の死を知らせる一本の電話に、一人で北京まで行きお葬式に参列しようと決心したダーチュアン。ところがそれを密かに察した思春期のやんちゃな孫シャオソンに連れて行けと懇願され、初めて二人は旅に出ることになる。アナログじいじとイマどき孫の、時にぶつかり、時に知恵を出し合う、笑いと涙、1300キロの珍道中!そして遂に北京に到着したのだが…。旅の終わりに待っていた、家族の思いがけない交流と巡り合い。オリンピック開幕と時を同じくして、一つ夢を実現させる孫を通して、ダーチュアンは自分の夢と希望が次世代に受け継がれていくのを感じるのだった。
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