マンハッタンで気ままに暮らす楽士のロッキーの前に、デパートで売り子をしているアンジーが突然現れた。2人は以前一夜を過ごしたことがあり、アンジーは妊娠してしまったことを伝えに来たのだった。ロッキーは驚いたが責任を認め、処置してくれる医者を探すことを約束した。アンジーの憂鬱は続いた。昔気質の母や、トラックに乗って仕事終りに迎えにくる兄の存在は悩みの種だった。兄はコロンボという料理人を気に入り、アンジーと結婚させようとしていることもうんざりだったが、家を出ることはできなかった。なけなしの金を掻き集めた2人は、怪しげな女医のいるビルの一室に入るが、急に怖くなって逃げ出した。ロッキーはアンジーの兄にすべてを告白し、アンジーに結婚を申し込むが、「潔く罰を受ける」という言葉に不信感を抱き、アンジーはその申し出を断ってしまう。
ロバート・マリガン