1990年のニューヨーク。食堂のウェイターとして働きながら、ミュージカル作曲家としての成功を夢見るジョナサン。オリジナルのロック・ミュージカルの楽曲を、書いては直し、書いては直し…を数年繰り返してきた彼はまもなく30歳を迎える。恋人のスーザンは新たな夢に向かうために都会を離れることを願い、親友のマイケルは夢を諦めて安定した仕事に就くことに。これまで共に夢を追いかけた仲間たちさえも、現実に目を向け変わっていく姿に焦りを覚えるジョナサン。<自分の夢に価値はあるのか?時間を無駄にしているのでは?>と自身に問いかけながらも、”チック、チック”と時間だけが過ぎていく毎日…。苦悩と葛藤の先に<最高のロック・ミュージカルを作る>という夢を掴むことは出来るのか――?
リン=マニュエル・ミランダ