明治、大正、昭和を生きた一人の女性・小泉スズさんの人生を、当時の記録映像と実の娘で生活史研究家の小泉和子のインタビューで描くドキュメンタリー映画。
【第1章 ⽣い⽴ちと横浜⼤空襲】
明治 43 年、横浜の農家の⻑⼥として⽣まれた、⼩泉スズさん。関東⼤震災で⺟を亡くし、18 歳で⼥中奉公に出て、22 歳でお⾒合い結婚をします。戦争が⼈々の暮らしに影を落とす中、⼦どもを産み、必死に育ててきました。スズさんが経験した戦時下の暮らし、学童疎開や建物疎開、防空防災訓練に横浜⼤空襲、そして戦後の復興期を当時の資料映像を交えながら丹念に描き出します。
【第2章 ちいさなおうち】
スズさんの夫が⾃ら設計を⼿掛けた 18 坪の住宅には家族6⼈と下宿⼈2⼈の計8⼈が暮らしていました。狭くとも快適に暮らせるよう、家の中には様々な⼯夫が凝らされています。この家で専業主婦として炊事、洗濯、掃除、裁縫と家族のために働いたスズさんの記憶とともに、平穏を取り戻した市井の⼈々の暮らしを⾒つめます。
【第3章 昭和の家事の記録】
私たちの⽇々の暮らしを⽀える家事。家電の発展とともに、その姿は⼤きく変わりました。昭和の⽣活を知る貴重な資料として、スズさんに当時の家事を再現してもらった記録フィルムが残っています。着物をほどき、浴⾐を縫い、おせちやおはぎを作り、お盆を迎える…。
大墻敦
小林聡美