写真館のアシスタントである⼭下は、⾚ん坊の遺体の撮影を⼈づてに依頼され、良い経験になるかもしれないと依頼を受ける。⾚ん坊の⽗親であり依頼主でもある安斎は、始め若い⼭下に⼾惑うも、正直で実直な⼭下に⼼を許し、撮影が始まった。遺体の状態を考えると時間がないという状況も、⼭下の使命感に拍⾞をかけ、美化すべきでないという倫理観は、⽬の前の状況に吹き⾶ばされる。 ⼀⽅、安斎も次第に⾃⾝を突き動かしていたのが未練だったのではと気づき、⼭下を⽌めようとするが…。
小山駿助