昭和の終わりごろ、とある地方の町で育つ小学6年生男子たち。主人公·高崎瞬は、癌の手術で片方の乳房を無くしたロうるさい母親・佳子と多くを語らない父親・作郎の下で育つ、仲間たちとのバカな遊びやいたずらに夢中なやんちゃな男子。その瞬の親友たちには、犯罪歴のある父を持つ隆造や、いじめを受けながらも映画監督になる夢を持つ西野など、様々なバックボーンを抱えて苦悩しつつも懸命に明日を夢見る少年たちがいる。子ども同士のシビアな権力争いやいじめを前に、友達を守るために、そして大嫌いな自分と訣別するためにも、瞬は勇気を振り絞る…少年時代の“葛藤と前進”、“出会いと旅立ち”を描く感動の物語――。映画作家・足立紳が執筆した小説「弱虫日記」(講談社文庫)の映画化。
足立紳
足立紳
松本稔