御存じ清水の次郎長一家が、可愛い子分・増川の仙右衛門の伯父を殺し、女房までかどわかした三人組が甲州武居の安五郎の身内と知り、その仇を討たんと秋葉路に足を踏み入れて男たちを追う。そして土地の貸元を仲に安五郎に掛け合うが、当の安五郎は三人の盃は水に返したとうそぶいた。一旦は引き下がったものの、やがて業を煮やした清水の二十八人衆は、大政、小政らが草鞋を脱いだ吉良の親分・仁吉を助っ人に伊勢荒神山での血闘にのぞみ、乱れ星とぶ山中で壮烈な大乱闘を繰り広げる。
松田定次