学生時代にラグビーで青春を謳歌したのは昔の話。光り輝いていた青春時代はもうはるか遠い記憶の彼方。いまや後期高齢者となり、家族に疎まれながら淋 しい日々を悶々と過ごしていた織田桃次郎76歳。そんなある日、当時のラグビー部でいつも自分たちを励まし続けてくれたマネージャー・桜との再会から、彼女が経営するデイサービス“桜ハウス”が倒産の危機と知り、救済のため力を貸すことを決意する。元ラグビー部の仲間たちを集結させた桃次郎だが、銀行から融資を受けるには”桜ハウス”の加入者を増やすことが必要だった。今の⾃分らが出来ることはと、試⾏錯誤の末、「チームさくら組」として⽼若男⼥のスポーツ“ゲートボール”⼤会で優勝を⽬指すことにかつてラグビーで培った肉体は見る影もなく、小バカにしていたゲートボールの奥深さに、練習段階から早くもギブアップ寸前。だが、ゲートボールもラグビーの<ワン・フォ ア・オール オール・フォア・ワン>の精神に通じるチーム競技である事に気づき、熱血ジジイたちの快進撃が始まる。
野田孝則
野田孝則