主人公は、書けなくなったベストセラー作家・一ノ関哲弘。彼は、本の書評や本屋のコラムを書くことを生業にしていた。古書に挟まれていて届けられずにいた手紙を見つけた彼は、その手紙を届けようと旅に出る。その旅先で、一期一会の出会いや友人との再会により刺激と温かさに触れ、また厳しさを痛感しながら書けなくなった原因と向き合っていく。
篠原哲雄