ロシア南西部の辺境、乾いた風が吹きつけるコーカサスの険しい山道。無愛想な目をした10代半ばの娘と寡黙な父親は、錆びた赤いキャンピングカーで旅をしながら移動映画館で日銭を稼いでいる。母親の不在が二人の関係に影を落とし、車内には重苦しい沈黙が漂っている。父親への反発、思春期の戸惑い、そして終わりの見えない旅路。彼女が漂流する先には一体何が待ち受けているのだろうか。
イリヤ・ポヴォロツキー
2023年のカンヌ国際映画祭で唯一上映されたロシア映画『グレース』が、10月19日(土)より公開されることが決定した。
ロシア発、移動映画館で日銭を稼ぐ父と思春期の娘の成長譚を描くロードムービー『グレース』。