第二次世界大戦で命を落とした農村出身の兵士・小山勲。故郷に残した妻タキと幼い息子誠一への想いを胸に、彼の魂は80年もの間、闇をさまよい続けていた。ある日、「神の島」と呼ばれる島に辿り着いた彼は、島の不思議な力で一時的に肉体を得て、未練を断ち切るため日本を目指す。しかし、その旅路には、時代の壁、記憶の断絶、そして戦争の傷跡が立ちはだかる。それは戦史に伏せられたポートモレスビー作戦の実像であった。
谷口広樹