長谷川香織はひとり息子を持つ主婦。しかし、夫の直樹からの精神的暴力に苦しんでいる。夕食の味付けや外出時の服装など日常生活での些細な事柄へのダメ出し、謝っても理由の説明を求められ、問い詰められる日々。香織は夫の支配に精神のバランスを崩し、家を飛び出し、弁護士に救いを求める。離婚調停は双方の主張の食い違いで平行線を辿るが3年を経て、ようやく離婚が成立する。ただ、夫が主張した「共同親権」を受け入れてしまった。離婚後も息子との面会や進学など、事あるごとに「共同親権」を盾に夫による精神的な支配は続いていた。追い詰められる香織はどこへ向かうのか。
冨田玲央