1947年3⽉1⽇から54年9⽉21⽇までの7年7か⽉にわたり、国家権⼒によって韓国・済州島の島⺠が“⾚狩り”と称して弾圧され、推定2万5千⼈から3万⼈が命を落としたとされる「済州4・3」事件。⽇本でも知られるようになったこの惨劇は、韓国の軍事政権下で⻑い間語られることなく隠蔽され、50年近い年⽉を経た2000年にようやく真相究明と犠牲者の名誉回復がなされることとなった。しかし、犠牲者の2割を占めた⼥性たちが受けた性暴⼒被害は積極的に語られることはなく、その証⾔が可視化されるようになったのは2019年になってからだった。本ドキュメンタリーは、献⾝的な4・3研究者の聞き取り作業に同⾏し、⽣き延びた4⼈の⼥性たちの証⾔を軸に、国家権⼒と家⽗⻑制という⼆重の暴⼒にさらされた⼥性たちの被害とその後の苦難の道のり、そしてそこから浮かび上がる恐るべき2つの事件に迫る。
チ・へウォン