海軍を退役した青年エルビス(ガエル・ガルシア・ベルナル)の目的は、まだ見ぬ父デビット(ウィリアム・ハート)に会い、家族として祝福されること。しかし今は裕福な牧師として新たな生活を営むデビッドにとって、突然現れた息子は汚れた過去を象徴する存在だった。拒絶されたエルビスは、父の娘すなわち自らの妹であるマレリー(ペル・ジェームス)に接近する。2人の禁じられた関係は急速に深まり、デビッドが築いた完璧な家庭は忌まわしい悲劇の舞台に変貌する…。 監督は、マーヴィン・ゲイやエルビス・プレスリーの知られざる側面を追求した異色のドキュメンタリー作品で数々の受賞歴を持つジェームズ・マーシュ。脚本は、『チョコレート』でアカデミー賞オリジナル脚本賞候補となったミロ・アディカ。若き鬼才コンビの数年来の企画により、スキャンダラスなサスペンス・ドラマが誕生した。第59回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品作品。
ジェームズ・マーシュ