時の大統領に“最も危険な男”と言われた叩き上げの政治家と、失われゆく貴族階級出身の美しいジャーナリスト。まったく異なる背景と理想を持つウィリー・スターク(ショーン・ペン)とジャック・バーデン(ジュード・ロウ)は、なぜそこまで惹かれ合ったのか? 激動の時代の中で、決して相容れることのない価値観と信念をもつ2人の人生が交錯したとき、まわりの人間たちを巻き込んで起きる避けようのない悲劇。ピューリッツァー賞受賞の実話を基にした問題作の映画化。
スティーヴン・ザイリアン
上質で大人の愛を鋭く描くことに長けたアンソニー・ミンゲラ監督は、これまでにも『イングリッシュ・ペイシェント』、『コールド マウンテン』という哀切で美しいラブストーリーを送り出してきた。今回、彼が『こわれゆく世界の中で』のテーマの中心に据えたのは“破壊”から生まれる“真実の愛”。近代都市に生まれ変わろうと破壊と再生が共存するロンドンの街を舞台に、ひとりの男とふたりの女の人生をリンクさせ、愛とは何かを描いていく。
善は、悪からも生まれる——ピューリッツァー賞に輝いた実話を基にした問題作の完全映画化『オール・ザ・キングスメン』の日本公開が、2007年陽春に決定した。