家族を顧みることなく、かつてニューヨークでジャズ一筋に生きていたサックスプレイヤー(田村正和)。妻の死をきっかけに今までの生活を捨て、一人娘と共に日本に戻りひっそりと暮らしていたが、ふとしたことで県庁に勤める若い女性(伊東美咲)と出会う。親と子ほどの年齢差のある2人は恋に落ちる。男はこの出会いによって1度は諦めたサックスへの情熱を取り戻し、再び舞台へ立とうとするが、2人に残された時間は僅かだった。男は病魔に犯されていたのだ…。ティーンエイジャーから絶大な支持を受ける作家・Yoshiの原作で、人生最後の恋を描く。
藤田明二