20世紀を代表するチェリスト、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ。彼の妻で、ボリショイ劇場を席巻したロシアのプリマドンナ、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ。ロシアの歴史に翻弄されながらも、音楽に情熱を捧げながら生き抜いてきた、2人の怒涛のような人生について語られる、ドキュメンタリー映画。インタビュー以外に、小澤征爾がタクトを振り、ロストロポーヴィチ“人生最後の初演”となった、ウィーン・フィルとの演奏風景や、ガリーナの若かりし頃の貴重な舞台映像なども収録されている。監督は、昭和天皇の孤独と苦しみを描いた『太陽』のアレクサンドル・ソクーロフ。
アレクサンドル・ソクーロフ