銀行のローンデスクで働くクリスティン・ブラウンの前に現れたジプシー風の老婆。クリスティンが彼女の3度目の不動産ローンの延長願いをキッパリと断ると、老婆は態度を豹変。敵意むき出しに掴みかかる老婆に必死に対峙するクリスティンだが、死に物狂いの応戦も虚しく倒れてしまう。そして薄れゆく意識のなか、彼女は聞きなれない呪文のようなものを聞くのだった――。
サム・ライミ
そのきっかけは、ある老婆へのほんの些細な不親切。耳元でささやかれたのは聞き慣れない呪文のような言葉。それは、彼女を恐怖のどん底へと突き落とす呪符だった——。『スパイダーマン』の大ヒットで全世界にその名を知らしめたサム・ライミが、この大ヒットシリーズ以前から、ずっと構想を温めてきたという作品がまもなく公開を迎える。その作品の名は『スペル』。老婆が吐き捨てた禁忌(=スペル)をきっかけに、3日間(=72時間)の恐怖が主人公のクリスティンのみならず、観る者を襲う! 公開を前にサム・ライム自身が作品について口を開いた。