アフリカのマラウイから2人目の養子を迎えるため、先週から現地入りしていたマドンナだが、裁判所は3日、彼女が同国居住者ではないとして申請を却下。マドンナは2006年に同国から養子縁組したデイヴィッドを連れて、5日に出国した。マラウイの法律では、外国人がマラウイの子供と養子縁組を希望する場合は最低18か月間は同国に居住することが条件になっている。マドンナはデイヴィッドを養子に迎えたときも条件を満たしていないことを指摘され、人権団体などから批判の声が上がった。一度の例外は認めたが、こうした判断を繰り返すことで、養子縁組の形を借りた児童の人身売買を増長させかねない点を考慮しての判断のようだ。マドンナはチャリティ団体「レイジング・マラウイ」を設立し、マラウイの孤児や恵まれない子供たちを支援する慈善活動を行っている。裁判官はその善意を評価し、マドンナ本人に対して疑いは抱いていないと断りを入れながらも、善行を理由に例外を認めるべきではないとしている。マドンナ側はこの決定を不服とし、最高裁判所に上告したと弁護士が発表している。写真はデイヴィッドを抱くマドンナと彼の実の父親であるバンダ氏。© Reuters/AFLO