最高のキャストあってこそ成し得たリメイク『ディパーテッド』レビュー
マフィアに潜入した警察の男、警察に潜入したマフィアの男──『ディパーテッド』の原案はあの超ヒット作の香港映画『インファナル・アフェア』シリーズだ。いくつもの伏線が緻密に張り巡らされたストーリー、トニー・レオン&アンディ・ラウ、エディソン・チャン&ショーン・ユーという美しき男たちの哀しき運命を描いた3部作は、公開とともに世界中の熱狂を浴びた。
最新ニュース
コラム
-
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でクリス・エヴァンス演じるスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカが復帰
-
【カンヌレポートvol.05】あの人の案内でインディ・ジョーンズの豪華面々と対面
-
偽装夫婦の“嘘”のゆくえは? ラブコメ×サスペンスの後味が心地よい「私と結婚してくれますか?」
そんな全てにおいて完璧に完成された3部作をハリウッドがどうリメイクするのかが最大のみどころ。しかし、さすがはマーティン・スコセッシ監督! オリジナルのキーポイントをしっかりと捉えつつ、引けを取らないハードボイルド作に仕上げてくれた。もちろん、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグという最高のキャストあってこそ成し得たリメイクでもある。
特にディカプリオがいい! スコセッシ監督とは『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)、『アビエイター』(04)に続いて3度目のタッグとなるが、過去のどの作品でも見られなかった顔がそこには存在する。トニー・レオンとは一味違うマフィアに潜入した警察の男の苦悩を演じきったディカプリオに悩殺されることだろう。オリジナルの良さを守りつつ対等な質を創り出す──優劣を付けるのではなく、お互いが刺激しあう関係こそが本当のリメイクと言えるのかもしれない。それをやってのけたのが『ディパーテッド』なのだ。
関連記事
-
【カンヌレポートvol.05】あの人の案内でインディ・ジョーンズの豪華面々と対面
-
レオの演技にノックアウト!『ブラッド・ダイヤモンド』レビュー
-
今年は緊張感が足りなかった?アカデミー賞舞台裏 vol.1
-
レオが新しい人生を手に入れる!『ブラッド・ダイヤモンド』公開初日決定
- 最優秀作品賞『ディパーテッド』受賞
- 最優秀監督賞『ディパーテッド』マーティン・スコセッシ受賞
- 最優秀脚色賞『ディパーテッド』受賞
- 意外なアカデミー賞ノミネート?
- 2007年の賞レース、有力候補の顔ぶれは? vol.3 いよいよ本番。第79回アカデミー賞 ノミネート発表
- 2007年の賞レース、有力候補の顔ぶれは? vol.2 前哨戦、ついに…!
- ブラピ、レオ、硫黄島——第79回アカデミー賞ノミネート作品発表
- 4年ぶり来日!『ディパーテッド』レオナルド・ディカプリオ&マーティン・スコセッシ監督来日記者会見
- ブラピ×役所広司×菊地凛子共演『バベル』ゴールデン・グローブ賞作品賞受賞
- 2007年の賞レース、有力候補の顔ぶれは? vol.1 3度目の正直なるか、『ディパーテッド』のレオナルド
- スクリーン・アクターズ・ギルド賞主演男優賞ノミネート! ウィル・スミス来日決定
- レオナルド・ディカプリオ4年ぶり緊急来日決定!
- 第64回ゴールデン・グローブ賞ノミネーション発表
- アカデミー賞前哨戦、2006年ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞発表
- ハリウッド版・『悪夢探偵』はブラピが最有力候補!?リメイク・オファー殺到中
- レオナルド・ディカプリオVSマット・デイモン『ディパーテッド』2007年1月20日公開初日決定
- 「東京国際シネシティ フェスティバル2006」開催

