1997年8月31日、パリ。ダイアナ元皇太子妃がパパラッチとのカーチェイスの末、事故によって急逝する。生前からたびたび不仲説が取り沙汰されてきたダイアナ元妃とエリザベス女王だったが、彼女の死をきっかけに、新聞やテレビは一斉に王室、そして女王に対し非難の言葉を並べる。それに煽られるかのように王室に向けられる国民の怒りの矛先。首相に就任したばかりの若きトニー・ブレアは王室と国民の橋渡しをすべく奔走するのだが…。これまで語られることのなかった事故直後のイギリス王室の姿を描いた話題作『クィーン』の公開初日が4月14日(土)に決定した。苦悩と葛藤を抱えたエリザベス女王を繊細に、そして深みをもって演じきったヘレン・ミレンはヴェネチア国際映画祭で最優秀主演女優賞を受賞。さらに先日発表されたアカデミー賞でも見事、主演女優賞に輝いた。エリザベス女王の“本当の姿”とは? そしてダイアナ元妃との間に存在した確執とは何だったのか——? スキャンダラスに捉えられがちなテーマを、『ヘンダーソン夫人の贈り物』のスティーヴン・フリアーズ監督が荘厳さと人間性あふれるドラマとして仕上げた『クィーン』。4月14日(土)よりシャンテシネにて、4月21日(土)より新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。