“コメディアン”谷原章介と“俳優”塚地武雅が明かす『ハンサム★スーツ』 

着るだけでハンサムになれる、そんな夢のようなスーツがあったら——? ブサイク男がハンサムに大変身! 人気放送作家・鈴木おさむの脚本によるエンターテイメント『ハンサム★スーツ』。主人公の心優しきブサイク・大木琢郎にドランクドラゴンの塚地武雅が扮し、その琢郎のスーツ装着後の姿を谷原章介が演じる。映画について、さらにはお互いについて、2人からじっくりと話を聞いた。

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『ハンサム★スーツ』 谷原章介×塚地武雅 photo:HIRAROCK  
  • 『ハンサム★スーツ』 谷原章介×塚地武雅 photo:HIRAROCK  
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着るだけでハンサムになれる、そんな夢のようなスーツがあったら——? ブサイク男がハンサムに大変身! 人気放送作家・鈴木おさむの脚本によるエンターテイメント『ハンサム★スーツ』。主人公の心優しきブサイク・大木琢郎にドランクドラゴンの塚地武雅が扮し、その琢郎のスーツ装着後の姿を谷原章介が演じる。映画について、さらにはお互いについて、2人からじっくりと話を聞いた。

──谷原さんはこれまで数々の“ハンサム”役をこなしてらっしゃいましたが、今回の“Mr.ハンサム”とも言うべき光山杏仁(=変身後の琢郎)という役をどのように捉えていましたか?

谷原:タイトルにはそうありますが、この役は本当にハンサムかというと決してそうじゃない。琢郎が「これがハンサムやろ?」って勘違いしているところが滑稽だったりするわけですよね。僕の中では『嫌われ松子の一生』やドラマの「猟奇的な彼女」、(司会を務めた)「ニューデザインパラダイス」などでのコミカル路線を拡大していったものとして捉えていました。この外見だけどボロがあったり、表現が過剰だったりという感じで、ギャップを使って面白く芝居が出来ないかというのはずっと考えていたので、今回の杏仁はその真骨頂とも言える役ですね。

──塚地さんは“ブサイク専門家”を自任する鈴木(おさむ)さんが企画段階で即決したとのことですが…。

塚地:最初にもらった脚本には、役の説明として“ブサイクな定食屋店主”って書いてありましたからね(笑)。これまでもドラマなどに出させていただいて、モテない男の役が大半でしたけど、普通は演じながらそういう役なんだと分かってくるんですよ。今回は初っ端から(笑)。でも、世にいる大勢のブサイクの中から、『この役は、そんじょそこらの奴には出来ない。このブサイクは塚地!』と言っていただけたわけですから、ブサイク冥利に尽きる、という思いでした。

──英勉監督は「現場では谷原さんが思い切りハシャいでいて、塚地さんは真面目だった」とおっしゃってましたが…。

谷原:心外だな(笑)。まあ、琢郎の調子に乗っている部分が僕のパートですからね。ちょっと褒められたら、ずっとハシャいでて、最後に親や先生に叩かれる小学生みたいな感じです。塚地さんの琢郎のパートと違って、僕の方は感情を抑えなくてはいけない部分というのがあまりなかったので、現場でどんどん面白いことをやろうという気持ちでした。

塚地:逆に僕のシーンは悲しい部分が大多数。僕自身、現場ですぐに感情を切り替えられるほど器用ではないですからね。谷原さんは、そのそばで、パンツ一丁でウロウロして、現場をわかせてくれていましたけど(笑)。僕は、こうした現場の雰囲気も含めて、全ては映画をいかに面白くするかというための作業だと思ってます。僕の場面が悲しくなればなるほど、谷原さんが面白いことすればするほどに、そのギャップによってどんどん面白くなっていく作品ですから。そういう意味ですごく雰囲気の良い現場でした。加えて、監督はこちらの演技に対して、すごく分かりやすく感情を見せてくれるんです。現場で一番笑い声が大きかったのも監督ですし、悲しいシーンでは「めっちゃ悲しかったです」って素直に言ってくれる。監督の表情から、映画を観てくれる観客を意識できたというか。信頼して演じることが出来ましたね。

──谷原さんは、俳優業に加えて、ナレーションや声優、そして司会など多才なフィールドでマルチな才能を発揮されています。塚地さんから見た、谷原さんの魅力を教えてください。

塚地:シリアスなものであれ、コミカルなものであれ、谷原さんの演技って見てて純粋に面白いんですよ。僕らお笑いの人間というのはやっぱり他人の面白さに対して敏感ですが、「あ、この人面白い」と反応してしまう何かを持ってる人です。そりゃ、TVであれ映画であれ放っておくわけがないですよ。僕も含めてお笑いの連中はみんな「おいおい、コントとかに来られたらやばいぞ!」って思ってますね(笑)。

──一方で塚地さんは、『間宮兄弟』『キサラギ』、「裸の大将」など既に“俳優”として確固たる地位を確立されています。谷原さんの目に“演技者”塚地武雅はどのように映っていますか?

谷原:塚地さんがこちら(俳優)の世界に来るときに演じる役柄というのは、僕にはどうしたって出来ない役なんです。今回の琢郎しかり、山下清しかり…。“妬ける”というのが正直な気持ちですね。僕らの役柄がかぶることはないかもしれませんが、塚地さんが演じる姿を見るたびに、うらやましさっていうのはこの先ずっとついて回るでしょうね。

──最後に、もしおふたりが現在の容姿に生まれていなかったら、いまごろ何していたと思いますか?

塚地:(お笑いは)やってないですね、確実に。ハンサムに生まれていたら、そこだけを生かしてホストでも目指してたかもしれないですね(笑)。

谷原:僕は元々、ファッションに興味があるので、その世界で働いているかな。あとは…鈴木(拓)さんに代わって「ドランクドラゴン」に入ってたかも(笑)。

塚地:ぜひ、お願いします!

“脅威”、“嫉妬”と表現しつつも、最後まで息がぴったりだった2人。“俳優”塚地武雅と“コメディアン”谷原章介の演技にぜひ注目してほしい。

《photo:Hirarock》

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