恋愛のプロが戸田恵梨香、多部未華子、真木よう子主演ドラマの恋を巡り白熱議論
ソフトバンクのスマートフォン向け映像コンテンツ「UULA」で配信中のドラマ「I LOVE YOU」女性限定試写会に、「103キロの恋愛カウンセラー」として人気の羽林由鶴と…
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『きいろいゾウ』『100回泣くこと』など多くの恋愛映画を世に送り出してきた廣木隆一監督が、伊坂幸太郎、石田衣良、本多孝好による3編の恋愛短編小説をオムニバス形式で映像化した本作。
まずは第1話、転勤による遠距離恋愛がもうすぐ始まることで揺れるカップルの心情を描いた「透明ポーラーベア」が俎上に。羽林さんは当代きっての人気作家・伊坂幸太郎原作で戸田恵梨香＆濱田岳主演による本作について「この2人はとっても幼い。この恋愛から学べることはこうなってはいけないということ」とピシャリ。特に濱田さんが演じた、行方不明の姉に“シスコン”気味の気弱な優樹に批判的で「小さい頃から姉の影響を受けて育って、頭を使ってない」と語り「みなさん気をつけて！ 男に頭を使わせない“いい女”を演じていてはダメ。彼女が指示を出し過ぎず、ちゃんと彼に頭を使わせないと遠距離恋愛が始まっても未来はない」と手厳しい。
対照的にひかりさんは、2人に同情的で彼らの未来に対しても決して悲観はしていないよう。「2人が、互いを見つめ合うのではなく、同じ方向を向く、同じ目標を持とうとするのは良いこと。大事なのは会う回数ではなく心のつながり。2人はちゃんと同じ未来を見ようとして絆を強めたと思う。『繋がっていたい』と彼女が気持ちをぶつけたけど、好きな女性にそう言われて男性は嬉しいはず。『転勤なんて行かないで』と言うのは無理なワガママだけど『繋がっていたい』と言うのは甘え上手です」と評価する。
1話目から恋愛のプロの意見は真っ向からぶつかり合うが、2話目の石田衣良原作の「魔法のボタン」でさらに拍車が。多部未華子と池松荘亮を迎え、幼なじみの恋模様を描くが、多部さん演じるヒロインは男勝りで女性らしさを全く感じさせないように見えて、実はそれは過去のある恋愛での心の傷ゆえ。
ひかりさんは、そんなヒロインが幼なじみとの“恋のリハビリ”と称した疑似恋愛デートに女性らしい服装やメイクで臨んだことに対して高評価。「自分が変わることってすごく大事。そこで相手も変わっていくから。相手が自分のためにオシャレして来るって幸せですよ。オシャレは大きな意味で思いやり」と語る。だがこれに羽林さんはすかさず反論。「彼が彼女を好きになったのはそんな表面的な部分ではなく、彼女の中の“女の子”の部分、弱さを見たからですよ」とひかりさんの解釈を即否定する。ひかりさんも負けじと「それはもちろんですが、きっかけとしてありますよ」と再反論し会場は異様な盛り上がりを見せる…。
最後の「Sidewalk Talk」は本多孝好による大人のラブストーリーで、離婚を決めた夫婦の最後の晩餐――言葉に出せないそれぞれの思いが描き出されていく。羽林さんは「相手を好きだからこそ言えない。自分がフラれたと思って相談に来る人って多いんです」と語り、ひかりさんも「自分の思いをちゃんと相手に伝えることが大切」とここで両者の意見は一致？
だがそれだけでは終わらない。ひかりさんは、金井勇太演じる、美人で高収入の妻へのコンプレックスが抜けない夫について、理解を示しつつも「自信がない人は幸せを掴めない。自分が欠点と思ってることを相手も欠点と受け止めるとは限らないのに。自信がないことが何より大きな欠点」と評したが、羽林さんは真木よう子演じる妻の視点から「彼女は自信満々の男は好きじゃない。むしろ自信のない男が好きなんですよ！ 彼女も実は弱い人間。自信家に見える人が実際に自信家とは限らない」と語り、再び2人の解釈は真っ向から対立…？ 最後まで白熱を見せた恋愛談義に客席からは拍手がわき起こった。
「I LOVE YOU」は「UULA」にて配信中。
