・9時から『Letters from the South』というアジアのオムニバス映画の業務試写へ。「アジア各地で暮らす華僑」をテーマに、各国の監督が短編を寄せた作品集。参加監督は、タン・チュイ・ムイ、ツァイ・ミン・リャン、アディティア・アサラットなど、日本のアジア映画ファンにも馴染みの面々が6人。けれど、んー、どうにも面白くない。ベタで刺激に欠ける作品と、極端に観念的な作品とに分かれてしまい、良い意味での中間がない。強いて言えば、アディティアがよかったかな。
・続けて、今年のロッテルダムで特集が組まれているデンマークの名匠ニルス・マルムロス監督の最新作、『Sorrow and Joy』(写真)の上映へ。なるほど素晴らしい。愛の可能性を突き詰める、非常に巧みに練られたメロドラマ。デンマーク国外ではそれほど知名度の高くないマルムロス監督だけれど、確かに再評価したい。収穫。