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東京国際映画祭グランプリ受賞作、元ホームレスの主演女優が喜びと思いを激白!

第27回東京国際映画祭が10月31日(金)に閉幕。クロージングセレモニー後には各賞受賞者および審査員による会見が行われた。

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左から、中谷美紀&ジェームズ・ガン監督&ジョシュア・サフディ&ベニー・サフディ監督&アリエル・ホームズ&ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(『神様なんてくそくらえ』)/第27回東京国際映画祭クロージングセレモニー (C) 2014 TIFF
左から、中谷美紀&ジェームズ・ガン監督&ジョシュア・サフディ&ベニー・サフディ監督&アリエル・ホームズ&ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(『神様なんてくそくらえ』)/第27回東京国際映画祭クロージングセレモニー (C) 2014 TIFF
  • 左から、中谷美紀&ジェームズ・ガン監督&ジョシュア・サフディ&ベニー・サフディ監督&アリエル・ホームズ&ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(『神様なんてくそくらえ』)/第27回東京国際映画祭クロージングセレモニー (C) 2014 TIFF
  • 宮沢りえ&吉田大八監督(『紙の月』)/第27回東京国際映画祭クロージングセレモニー (C) 2014 TIFF
  • 第27回東京国際映画祭クロージングセレモニー (C) 2014 TIFF
  • 抱き合う『神様なんてくそくらえ』チーム/第27回東京国際映画祭クロージングセレモニー (C) 2014 TIFF
  • ジェームズ・ガン監督&ジョシュア・サフディ&ベニー・サフディ監督&アリエル・ホームズ&ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(『神様なんてくそくらえ』)/第27回東京国際映画祭クロージングセレモニー (C) 2014 TIFF
  • ジョシュア・サフディ&ベニー・サフディ監督&アリエル・ホームズ&ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(『神様なんてくそくらえ』)/第27回東京国際映画祭クロージングセレモニー (C) 2014 TIFF
  • ジョシュア・サフディ&ベニー・サフディ監督(『神様なんてくそくらえ』)/第27回東京国際映画祭クロージングセレモニー (C) 2014 TIFF
  • 品川ひろし/第27回東京国際映画祭クロージングセレモニー (C) 2014 TIFF
第27回東京国際映画祭が10月31日(金)に閉幕。クロージングセレモニー後には各賞受賞者および審査員による会見が行われた。

米仏合作の『神様なんてくそくらえ』が「東京グランプリ」と「監督賞」の2冠に輝いたが、コンペティション部門審査委員長の映画監督のジェームズ・ガンは、審査の過程について「シンプルに、一番インスピレーションを与えてくれた作品を選びました。満場一致ではありませんでしたが議論をした上で、最後はみんなの意見が一致に近いところまで辿り着いたと思います」とふり返る。

今年はお笑い芸人で映画監督として『漫才ギャング』『ドロップ』というヒット作を送り出した品川ヒロシが審査員に名を連ねたが、9日間の映画祭の日々をふり返り「好きな映画に対して意見が出来たと思います」と充実の表情。「(審査員による決定が)多数決ではなく話し合いでできているのが面白いと思いました。もっと仲が悪い審査員なら、映画になりますね(笑)」とも。

『神様なんてくそくらえ』チームはジョシュア・サフディ&ベニー・サフディの両監督、ヒロインのアリエル・ホームズ、相手役を務めたケイレブ・ランドリー・ジョーンズの4人が揃って出席。ヘロイン中毒の若者たちの姿を生々しく描いた本作だが、映画で描かれている物語の一端は、アリエル自身の少し前までの実生活であるという。

アリエルは受賞の喜びを口にし、作品について「私自身を取り巻いていた現実、実体験がきちんと映画で描かれていると思います」と語る。さらに「この受賞がどんな意味を持つかはいまの私には分かりませんが、いま私が願うのは、映画を観た人が世の中にいろんな生き方、人生があるということを分かってくれること。そして、どんな命にも重みがあるということです。ニューヨークでホームレスだった少女がいま、ここでこうしているというのはクレイジーなすごいこと。やはり、人それぞれいろんな人生があるのだと思います。誰しもが“声”を持っているので、その声に耳を傾けていただければ幸いです」と呼びかけた。

監督のジョシュアは、1年半前の彼女との出会いを「ラッキーだった」と述懐。すでに彼女はロスでの女優としての次の仕事も決まっているそうで、「これからも女優として頑張ってほしい」とエールを送る。そして「ここで描かれていることは決して悲劇ではありません。なぜならエンディングがなく、いまもなお続いているからです」と言葉に力を込めた。

なお、「最優秀女優賞」を受賞した宮沢りえは、スケジュールの都合で会見を欠席。『紙の月』の「観客賞受賞」で出席した吉田大八監督は改めて感謝の弁を口にする。「女優賞受賞」の際の宮沢さんの様子について、「驚いていたと思います。普段、彼女はとてもスピーチが上手いのですが、緊張していることが分かりましたし、ものすごく大きな喜びだったのは間違いないと思います」と語る。

宮沢さんは壇上で「(トロフィーを)半分に出来るなら監督に演出賞をあげたい」と感謝の思いを語ったが、これを受け吉田監督は「もし自分が監督賞をいただけたなら、同じことを言おうと思ったんですが、機会がなくて残念です」と笑っていた。

本作について「分かりやすい映画と思っていないし、シンプルに『大好き』と言える映画ではないと思う」と語るなど、観客の投票による「観客賞」受賞はを予想外の結果と受け止めているよう。「励みになった」と語ると共に「俳優の演技には自信があるので、そこが評価されたのだと思います」と改めて俳優陣への称賛を口にした。
《シネマカフェ編集部》

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