シンデレラを犠牲にして見たのは、ドイツのアンドレアス・ドレーセン監督の『As we were dreaming』という作品。僕はこの監督の作品を好きになったことがなく、あまり期待もしていなかったのだけれど、やはり今作もダメだった。東ドイツ時代のバカげたティーンたちが酒やドラッグで道を踏み外していく、ノーフューチャーな物語。新鮮味が微塵もなく、一瞬たりとも面白くない。こんなことなら、やっぱりシンデレラを見るんだったなあ。
続けて、17時15分から、日本でも特集上映が組まれたことのある、アルジェリア出身のラバ・アムール・ザイメッシュ監督の新作で、『The story of Judas』という作品へ(「フォーラム」部門、製作国はフランス)。イエス・キリストの生涯のいくつかの場面を描く内容で、難解な作品を予想していたら、意外にもストレートで見やすいものだった。