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【MOVIEブログ】地上復活日記(2/2)「ざまみろグレッグ!」

【歓喜】

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【MOVIEブログ】地上復活日記(2/2)「ざまみろグレッグ!」
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【歓喜】

19日(土)は、昼に職場に寄ってから、17時に渋谷のユーロスペースへ。「スウェーデン映画祭」の初日で、リューベン・オストルンド監督『プレイ』の上映後のトークに声をかけて頂いたのでした。同映画祭のスタッフでもあり、春の「ノーザン・ライツ・フィルム・フェスティバル(NLFF)」のスタッフでもある細川さんと、リューベンや、現在の北欧映画の注目監督について少しおしゃべり。

地中から地上に出てきた自覚が徐々に強まってきた!

改めて整理してみると、北欧各国に注目監督がいて、スウェーデンのリューベンはそのトップランナーのひとりだけれど、でも推したいのは決して彼だけじゃないのがよく分かる。トーキョーでももっと紹介していきたいし、NLFFの存在もとても貴重だ。ああ、世界は広くて深すぎる。

トークが終わり、夜は父の誕生祝いも兼ねた食事に行くことになっていたので、我が家が数十年前からお世話になっている目白のお寿司屋さんへ。僕が中学生のときから握ってくれている板前さんと、初めて落語の話になり、「そういえば目白といえば小さん師匠ですけど、師匠のお宅はどの辺なのですか?」と尋ねると「ああ、あっちの方ね」と教えてくれた上に、何と、板前さんは志ん朝師匠に何度も握っていると知って、僕は大興奮。

久しぶりにまともな食事をしたので、すっかり疲れてしまい、家まで歩いて帰って部屋に着いたらバタンキュー。しかし、ぱっちりと0時に目を覚まし、パソコンの前へ。そう、ラグビーのW杯が始まっており、今日は日本対南アフリカ戦なのだ。僕はテレビがないので、いつもスポーツの重要な試合があると地団駄を踏んでいるばかりだったのだけれど、今回のラグビーのワールドカップはJSportsというチャンネルが全試合を生中継でウェブ配信していると知り、喜び勇んで入会し、万全の体制を整えたのでした。

巷ではラグビーのワールドカップが始まることを知っている人の方が少なくて、職場では誰も話題に出さないのだけれど、30年来のラグビーファンとしては、やはり大イベントなのだ。

僕が大学時代に学生ラグビーがとても盛り上がっており、当時は早明戦が年間のラグビー界最大イベントでした。清宮さんが現役の頃ですね。あのときはみんなラグビーに熱中していた。僕も例外ではなく、かなり真剣に自分の学校を応援していたものです。

以来、ラグビーはずっと好きで、冬になるとふらっと秩父宮に大学ラグビーや社会人ラグビー(転じてトップリーグ)を見に行くのを密かな楽しみにしています。最近帝京大が強すぎて、少し離れていますが…。ハハハ、そんなことじゃいけないですね。

99年のラグビー・ワールドカップはウェールズ開催だったので、当時ロンドン駐在だった僕は数試合スタジアムで見ることができました。カーディフで日本対アルゼンチン戦を見たのは良い思い出で、まあ玉砕してしまったわけですが、でも仮にもワールドカップに出ているのだから日本のラグビーは世界で認知されているものと思っていました。

そんなとき、職場の英国人グレッグが同僚とラグビーの話をしていたので、僕もジャパンの話で少し会話に割り込もうとしたら、「日本がラグビー? は?」と冷笑されたことをいまでもまざまざと思い出します。本当に、本当に悔しかった。本物の「冷笑」というものを初めて見た。以来、ヨーロッパの一般レベルで、国が本当の尊敬を勝ち取るには、サッカーかラグビーのどちらかで強くなくてはならないのだ、と思うようになりました。いや、これは男子としてヨーロッパに暮らしてみると、かなり実感できることだと思っているのですが、どうでしょう。

でまあ、何が言いたいかというと、なんだかんだで30年くらいラグビーファンでいるのだ、ということです。雪の早明戦から始まり、宿沢ジャパンのスコットランド撃破、悪夢のニュージーランド戦などを経て、いろいろ見てきました。

そして、南ア戦。

ファンでいてよかった。本当に生きていてよかった。こんな試合が見られる日が来るなんて、思わなかった。この感動をうまく言葉にすることが出来そうもないので、書きません。言いたいことはひとつ。「ざまみろ、グレッグ!!」

(写真は現在のW杯とは無関係! いつぞやの秩父宮ラグビー場です)

【9月20日】

朝6時近くまでラグビーを見ていたので、ゆっくりと昼に起床。きょうはいよいよ、待ちに待った完全オフ日。113日ぶり。もう何をしようかと、数日前から興奮していたのだけれど、あまりにラグビーで興奮し過ぎて、なんだか興奮の配分が混乱してしまった。もう、今日はのんびりしようかな。

ということで、寄席に行ってのんびりすることにして、新宿の末広亭へ。混んでいる! 13時についたら既に立ち見。マジ? 出てくる演者さんによれば、こんなにお客が入るのは正月かGWの時くらいとのこと。シルバーウィーク、恐るべし。

昼の部は、林家あずみさんが大変お美しく、結構でした。トリのたい平師匠も爆笑の「お見立て」で素晴らしい。

夜の部に入り、僕は続けて残ることにして、何せ昼の部が立ちっぱなしだったのでのんびりも出来なかったこともあり、必死に前から4列目の席を確保。やれやれ。とにかく、ラグビー勝利の余韻が体から抜けず、仕事の疲労と重なって、ちょっと体というか頭がヘンなことになっている…。

というわけで、夜の部は、うとうと寝たり、ぱっと起きて聴いたり…。そして、これがもう極楽の極地なのでした。寝ていたときの噺家さん、ごめんなさい。でもつまらないのではなく、気持ちいいのです…。やっぱり寄席はいいなあ。

伯楽師匠の「猫の皿」、甚語楼師匠「猫と金魚」を楽しんで(このふたつのネタは被ってもいいのかな?)、トリは喬太郎師匠。喬太郎師匠が登場すると、会場の圧力が変わる。場内が「ぐわっ」となる。さすが。名作「ハワイの雪」をじっくりと演ってくれて、大満足。

末広亭から道を渡ってバルト9へ。新宿は便利だなあ。21時55分から、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネーション』へ。ビールとポップコーン買って、うっしっし、と席に座ったら、ドーンと東京国際映画祭の予告編が流れ出した。あちゃー。

完全オフ日のはずが、すっかり現実に引き戻された! しかし、この連休に映画祭の予告編を間に合わせるための広報宣伝部のスタッフの努力を思い出し、胸が熱くなるとともに、ビール抱えてシートに身を沈めている場合ではないという気になってくる…。

映画は最高。文句なく面白いのだけど、ビールとポップコーンが無くなったら、どうやら意識も無くなったらしく、後半なにが起きたかあまり覚えていない…。

楽しい楽しいお休みも、これにて終了!

【そして、スコットランド戦】

9月21日~23日の連休は、連日普通に出勤。海外との交渉事が多いので、海外が平日なら、こちらも対応しないといけない。これはまあ、しょうがないですね。仕事とはいえ、天気がよくて気持ちいいのが救い。

21日、22日は、両日とも昼に出勤し、ひたすらパソコン作業。終電。

さて、23日。昼に出勤。原稿を書いたり、宣伝部がブッキングしてくれた取材に対応したり、やるべきことをいったん22時までに終わらせ、22時半に会議室にパソコン持ち込んで、ひとりでラグビー観戦開始。

無念! チームとして本当に言い訳はしたくないだろうけど、いくらなんでも南ア戦の4日後にスコットランド戦は無理だ、ということに尽きるのではないかな。「スラムダンク」で、湘北が激烈な死闘の末に山王を下して物語が大クライマックスを迎えた後に、もはや体力は残っていなくて次の試合であっさり負けました、というエンディングが用意されていたように、100年に1度の勝負を繰り広げたチームに4日後の試合は、あまりに酷だ。ともかく、気持ちを入れ替えて、10日後のサモア戦に期待だ!

0時半、さばさばした気分で席に戻り、来日予定の海外ゲストとのやりとりを進めている同僚と、交渉内容について相談。刻々と状況が動くので気を抜けない。

例えば、日本に5泊できると言っていたゲストが、急に4泊に短縮してくれと言って来る。それ自体は構わないのだけれど、5泊前提で組んでいた上映日を変更しなくてはならない(ゲストが帰った後に上映ということのならないように)。もはや上映日の変更もそろそろ無理になってくるので、何とか今夜中に目処を立てたい。となると、今日はこのまま徹夜かな…。作品決定までが第1のヤマだとしたら、ゲストの日程と上映日の調整が第2の正念場です。それがまさにいま。がんばろう。
《矢田部吉彦》

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