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山崎賢人が変わった!“学生服を脱いだ”いま、新たな魅力見せる

シネマカフェがネクストブレイク男子候補として、いち早く注目し始めてから5年あまり。今年の山崎賢人は、ついに“学生服”を脱いだ。23歳の誕生日を迎えたいま、注目すべき彼の魅力とは!?

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シネマカフェがネクストブレイク男子候補として、いち早く注目し始めてから5年あまり。今年の山崎賢人は、ついに“学生服”を脱いだ。

この9月7日で23歳の誕生日を迎えた山崎さん。これまで、人気少女マンガの実写化映画に必ずといっていいほど起用され、“壁ドンの立役者”や“胸キュンの帝王”、“2.5次元イケメン”といわれてきた若手トップ俳優は、ここへ来て進化を遂げている。とはいえ、ひとたびバラエティ番組や舞台挨拶に登場すれば天然発言連発!? その素顔は大好評の「グッド・ドクター」のSNSからも垣間見られ、そのギャップも彼の注目すべき魅力だ。


ブレイク俳優輩出ドラマに主演級で参加!


1994年、東京都生まれ。10代向けファッション誌「ピチレモン」のメンズモデルとしてデビュー後、2010年から俳優としてTVドラマ「熱海の捜査官」などに出演、2011年、橋本愛とW主演の『管制塔』で映画デビューする。2012年だけで、松坂桃李の同級生を演じた『麒麟の翼 劇場版・新参者』に『今日、恋をはじめます』、橋本さんと再共演した『Another アナザー』、人気ホラーシリーズ第3弾『リアル鬼ごっこ3』に出演した。

18歳のとき、現在第一線で活躍するブレイク俳優たちが集ったドラマ「35歳の高校生」(日本テレビ系/'13)で、一見、目立たない存在ながらも、実は“学校裏サイト”の管理者でクラスを陰で操っていた生徒・阿久津役で存在感を示して、注目を集め始める。2014年は“学校一のツンデレ男子”としてヒロイン・剛力彩芽を振り回す『L・DK』に起用され、人気ドラマ「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」「水球ヤンキース」に次々参加。『L・DK』では“壁ドン”の流行にひと役買った。

剛力彩芽&山崎賢人の“壁ドン”シーン/映画『L・DK』  -(C)2014「L・DK」製作委員会2014年『L・DK』より
2015年にはNHK連続テレビ小説「まれ」で、ヒロイン(土屋太鳳)の同級生で後に夫となる圭太役を務め、山崎さんの知名度、人気は一気に拡大。その一方で、窪田正孝が夜神月を熱演したドラマ「デスノート」では“L”役に抜擢され、映画版の松山ケンイチとはまた違う、独自の“L”を生み出した。

そして2016年は、桐谷美玲と三浦翔平を結びつけた月9ドラマ「好きな人がいること」の夏らしいロマコメも話題を呼び、大ヒットした『ヒロイン失格』や土屋さんと再共演した『orange -オレンジ-』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。

山崎賢人&桐谷美玲&坂口健太郎/映画『ヒロイン失格』(C)2015 映画「ヒロイン失格」製作委員会 (C)幸田もも子/集英社2015年『ヒロイン失格』より
「35歳の高校生」の最終回直前、シネマカフェが行った当時のインタビューでは、「マイペースなタイプ?」との問いにしばらく首を傾げてから「そうかも(笑)」と笑顔で返した山崎さん。菅田将暉を筆頭に野村周平、中川大志、吉沢亮、竹内涼真ら“豊作”といわれる同世代に対して、特に“ライバル意識”はないと語っていたが、果たして現在ではどうだろうか…。

右から、山崎賢人&千葉雄大&中川大志&吉沢亮/ドラマ「水球ヤンキース」制作発表ドラマ「水球ヤンキース」制作発表より

菅田将暉と勃発!? “実写化やりすぎ”問題


渡辺あゆ原作の『L・DK』のドSな“ツンデレ”イケメンぶりがハマり、二階堂ふみ共演・八田鮎子原作の『オオカミ少女と黒王子』('16)ではさらに進化した“黒王子”も人気を博した山崎さん。一方、共演も多く、もともと親交のある菅田さんも『セトウツミ』『溺れるナイフ』『帝一の國』『銀魂』など数々の実写化作品を経験。2人の姿をスクリーンで見ない月はないほどだった。

『オオカミ少女と黒王子』(C)八田鮎子/集英社 (C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会2016年『オオカミ少女と黒王子』より
特に山崎さんは若手俳優の中でも断トツで、『今日、恋をはじめます』(水波風南)、『ヒロイン失格』(幸田もも子)、『orange』(高野苺)、『一週間フレンズ。』(葉月抹茶)などで主演を務めてきた、言わずと知れた2.5次元俳優のトップランナー。ドラマ版「デスノート」や『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(’17)『斉木楠雄のΨ難』(’17)と「週刊少年ジャンプ」連載作、ベストセラー作家・綾辻行人のミステリー小説『Another』、同じく米澤穂信の人気学園ミステリー「古典部シリーズ」の『氷菓』(’17)に加え、社会現象化した人気アニメの劇場版『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』('16)でも、その実写パートも担うほど!? 

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』 (C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社2017年『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』より
ここまで起用されるのは、少女マンガがリアル化したような爽やかなルックスやツンデレのイメージはもちろんのこと、どの原作においてもその世界観を壊すことなく溶け込むことができ、さりげなく彼自身のニュートラルな存在感を保ちながら、それをそれぞれの現場で磨き、培ってきたからだろう。

そんな中、『君に届け』『心が叫びたがってるんだ。』などで青春映画の名手といわれる熊澤尚人監督は、自身のオリジナルラブストーリー『ジンクス!!!』('13)の“草食系男子”役に山崎さんを起用している。山崎さんにとっても珍しい、原作のないオリジナル作品。

『ジンクス!!!』 -(C)2013 ROBOT COMMUNICATIONS INC.2013年『ジンクス!!!』より
「もちろんカッコいいし、ツンデレの男の子の役なんかは彼の武器だと思う。でも今回オーディションで選んだけど、すごく繊細でグレーなゾーンの細かい心のお芝居ができる子だって思った」と、熊澤監督は当時のインタビューで明かす。「現場にいるときもふわっと優しい感じで、雰囲気がすごく丸くて。それは彼の持っている本当の魅力なんじゃないかと思うんだ」。

“ふわっと優しい”に、“グレーゾーンの心情を表現できる繊細さ”。それは、最新主演ドラマ「グッド・ドクター」でも改めて評価されている彼の魅力そのものだ。


『四月は君の嘘』ピアノを猛特訓!同世代・広瀬すずに負けられない


広瀬さんはヴァイオリン、山崎さんはピアノを猛特訓して挑んだ『四月は君の嘘』。自由奔放で、楽しげにヴァイオリンを奏でる宮園かをり(広瀬さん)との出会いを通じて、ピアノを弾けなくなってしまった天才ピアニスト・有馬公生(山崎さん)の再生が描かれた。原作は講談社「月刊少年マガジン」で連載されていた新川直司による人気青春漫画であり、“胸キュン”パートは同級生の中川さんに託し(?)、ツンデレでも、学校一のモテ男でもない、苦悩を抱えた内向きな天才を演じることは山崎さんにとっては挑戦だったはず。

『四月は君の嘘』(C)2016フジテレビジョン 講談社 東宝 (C)新川直司/講談社
「少し前は、演じる役の格好いい所や憧れている所に、いかに近づけるか…という気持ちが強かったんです。最近は、そういう所に自分を近づけるのではなく自分自身の内側から出てくるものを大切にするようになりました。その方がリアルで面白くて。その人になって、その人を生きて演じた方が言葉ひとつとってもリアリティがあるし、観ている人にも伝わると思うんですよね」と、山崎さん自身も本作の特別さをインタビューでは語っている。

『斉木楠雄のΨ難』学生服だけど、タダモノじゃない!


まさか、あの山崎賢人が、『銀魂2 掟は破るためにこそある』も大ヒット中の福田雄一監督作品に出るなんて! と誰もが耳を疑った『斉木楠雄のΨ難』。原作者・麻生周一から「映画化するなら、ぜひとも福田監督で!」と熱望されたという監督が、主演として「どうしても!」と名指ししたのが山崎さん。最強の超能力を持ってしまったばかりに、日々災難に見舞われてしまう主人公・斉木楠雄を、超絶クールに、ときに白目もむきだしながら怪演。「山崎賢人、実写やりすぎじゃね?」という自虐的な言葉から始まる特報映像も話題になった。

『斉木楠雄のΨ難』(C)麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会
福田監督が「山崎賢人は本来、ツンデレとかじゃないのです! めっちゃおもろい男なのです!」と激推ししたように、周囲の橋本環奈や吉沢さん、賀来賢人らのパワーも相まって、その潜在能力(?)がついに引き出された。監督は初日舞台挨拶で「コメディに向いていると思います。これからも何度もご一緒したい」と再タッグに意欲を見せており、念願の福田組となった山崎さんも「ものすごく楽しかった。笑いを堪えるのが地獄でしたし、表情筋がバグりそうになったこともありました」と独特の表現で語り、「人を笑わせることがどれだけ、難しいことか思い知りました」とまだまだ演じ足りない様子? 文字どおり、“タダモノじゃない”制服姿は貴重だ。


「陸王」熱いハートを持つ役者としての成長


2017年10月期に放送された「陸王」では一転、「下町ロケット」など人情職業ドラマを生み出してきた日曜劇場で池井戸ワールドにハマることに。最終回が20・5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と人気を博した同作では、老舗足袋屋「こはぜ屋」四代目社長・宮沢紘一(役所広司)の就職活動中の息子・大地を好演。

当初、「足袋屋がランニングシューズを作るなんて夢物語」ととらえていた大地は、“人はなぜ働くのか”という根本な問いや職業観について、視聴者に近いところから見つめた。大地は父をはじめ、周囲の人々との関わりのなかで回を追うごとに成長を見せていったが、役所さんや寺尾聡ら日本を代表するベテラン俳優や個性派俳優たち、そして同世代の竹内涼真らにも引っ張られる形で、山崎さん自身もまたドラマ撮影中に大きく成長していった。

山崎賢人&役所広司&竹内涼真「陸王」舞台挨拶

「トドメの接吻」チャラいだけのホストじゃなかった!


かと思えば、明けた2018年1月早々、初主演ドラマ「トドメの接吻」では「欲しいのは愛なんかじゃない、目に見えるモノ――カネと権力だ」と言い放つ“クズ”な主人公のホストとなり、またまたファンの意表をつく。山崎さんが演じた主人公・旺太郎は、ただのチャラいホストではなく、実は複雑な内面を持ち、誰かのために自ら“死のキス”を選ぶことのできる情に厚い男。『帝一の國』「ROOKIES」などの青春群像劇やドラマ「デスノート」を手掛けてきた脚本家・いずみ吉紘のオリジナル脚本であることも特徴で、山崎さんは今作でも、謎の“キス女”を演じた門脇麦や、新木優子、新田真剣佑、志尊淳ら新たな魅力が炸裂した周囲にも引っ張られ、評価を集めた。

また、盟友の菅田さんが主題歌を担当、不思議な立ち位置から山崎さんや門脇さんに関わる役柄に扮し、久々に“濃い”共演が実現して双方のファンを歓喜させた。菅田さんは同世代キャストの集結に、「『こいつら面白いな』と思ってもらえるチャンスにもなる」と語っていたが、それは確かに実現したといえる。



『羊と鋼の森』ピアノの調律師に挑んだ主演最新映画


山崎さんが持つ魅力、特にそのピュアさをじっくりと堪能できる1本。2016年「本屋大賞」に輝く宮下奈都の小説を原作に、高校生・外村直樹がピアノの調律師との出会いをきっかけにして、自身も同じ道を歩もうと奮闘していく姿を描いた。「焦ってはいけません。コツコツ、コツコツです」という劇中のセリフは、そのまま役者としての山崎さんにも重なっていく。

『羊と鋼の森』(C)2018 「羊と鋼の森」製作委員会
ほとんどのシーンを北海道・旭川市で撮影したが、サプライズで訪れた中学校で語った旭川の思い出が「美味しいラーメンとか、ジンギスカンとか。旭山動物園のペンギンの散歩も可愛かった(笑)」。また、完成披露試写会では、ピアノ奏者の辻井伸行が久石譲作曲の映画エンディングテーマ曲「The Dreams of the Lambs」などを生演奏すると、「今日は来てよかった」と主演作の舞台挨拶に観客気分でコメントし、客席の笑いを誘うひと幕も。やっぱり知れば知るほど、山崎さんって天然…!?


「グッド・ドクター」“サヴァン症候群”の小児外科医でさらなる境地へ


2013年に韓国で放送され、2017年にはアメリカでリメイクされたドラマを、日本でもリメイク。医療ドラマには定評があるフジテレビ木曜劇場枠だけに、小児外科医の現状にも踏み込んだメディカル・ヒューマンドラマは好評。彼が演じる主人公は、自閉症スペクトラム障がいの一種で驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年、新堂湊。幼少期に兄を亡くしたことから、“すべての子どもが大人になれますように”と小児外科医を志している、という役どころ。もちろん山崎さんにとっては初めての医師役、初めての難役だが、回を重ねるごとにSNSでは熱い反響が寄せられている。

「グッド・ドクター」メインビジュアル(C)フジテレビ
第8話で取り上げたような病児の家族が抱える問題にも斬り込み、命にかかわるシリアスな展開もある一方、先日の第7話では、患者の卵子凍結保存を勉強していた先輩研修医・中島(浅香航大)と、ついにグータッチが実現。それまで中島は頑として湊を認めることがなかっただけに、微笑ましくも感動的なシーンの1つとなった。

そんな湊を演じる山崎さんだが、イベント時ではやっぱり天然発言がちらほら。15歳までの子どもたちが集結した第1話完成披露試写会では、「初めて見る光景で、遊園地みたいな」と言いながら「遊園地は違うか」と即、付け足し、「イケメンだね、と言われたらどうする?」という会場からの質問には「認めるしかないかな」と応じた姿がネットを賑わせた。同作の公式SNSにも、小児外科病棟の子役たちとの微笑ましい姿が数多くアップされている。


子どもたちと触れ合う、どこまでもピュアな先生は、実はかつてないハマリ役なのかもしれない。

可愛い後輩・『万引き家族』城桧吏と第5話で共演
《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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