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4歳から活躍…芸歴20年目に突入!役者・須賀健太の多彩な表情に注目

俳優・須賀健太が演じている『パーフェクトワールド 君といる奇跡』の片想いキャラがひと際注目を集めている。10月19日で24歳になった須賀さんには、もうそろそろ元“名子役”という枕詞は不要かもしれない。

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岩田剛典×杉咲花のW主演映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』を鑑賞した人が、つぶやかずにはいられない“是枝”という名前。もちろんあの世界的監督ではなく、俳優・須賀健太が演じている原作でも共感必至の片想いキャラ・是枝洋貴のこと。「是枝くんは幸せになって」「最高にかっこいい男」との声も聞こえる中、「是枝役って須賀健太だったの?」と驚きを隠せない人もおり、ひと際注目を集めている。

そんな須賀さんは、10月19日で24歳。同年代の山崎賢人や菅田将暉らと比べるまでもなく、映画のみならず、舞台、テレビと多彩な活動を見せる須賀さんには、もうそろそろ元“名子役”という枕詞は不要なような気がする。


芸能生活20周年!映画&舞台&テレビで大活躍


「『ハイキュー!!』の舞台を観た人が、映画館に来て僕を観て、度肝を抜かれるっていうのが理想」と語りながら、逆に「映画で僕を知って、舞台を観に行ったら『こんなまぶしい青春やってんのか!』と驚いてほしい!」と、シネマカフェのインタビューで語っていた須賀さん。2017年、伊藤沙莉とW主演した青春ブラックコメディ『獣道』の公開時期で、人気バレーボール漫画を舞台化した、とにかくアツいハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」の日向翔陽役が定着してきたころだ。

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」(C)古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会
今年は、(社)日本2.5次元ミュージカル協会により1年間に渡って2.5次元ミュージカルのプロモーション活動を行う2018年度「2.5D アンバサダ-」に就任(昨年度の初代は加藤諒)、GyaO!配信中の「What’s 2.5D?」では初心者にも分かりやすい“2.5次元”の魅力を伝えている。舞台への思いが言葉の端々に覗くだけでなく、豪華ゲストを迎えるトークコーナー「健太ラボ。」でのMCもうまい。

須賀さんが2015年11月の初演から座長として牽引してきた「ハイキュー!!」は、この10月20日(土)よりスタートする「“最高の場所(チーム)”」をもって須賀さんら烏野高校のキャスト陣が“卒業”する。自ら「新しい演劇をつくる!」をモットーに掲げてきたが、輝かしい足跡を残したことは確かで、今回は集大成にふさわしくシリーズ最大規模の公演数となり、東京、広島、兵庫、大阪、宮城と全国5都市をめぐる。「ライブ・スペクタクル NARUTO‐ナルト‐」や「劇団☆新感線『髑髏城の七人 上弦の月』」などにも出演してきたが、「ハイキュー!!」は間違いなく“役者・須賀健太”を代表する作品となった。

24歳の誕生日に合わせ初のオフィシャルDVDも発売

「人にやさしく」『ALWAYS 三丁目の夕日』でブレイクするも…


1994年生まれの須賀さんは、4歳のときに特撮ヒーローに憧れ、有名子役や俳優が多数所属するセントラルグループへ。99年から子役として活動を始め、「仮面ライダークウガ」「忍風戦隊ハリケンジャー」などに出演し、ドラマ「人にやさしく」(02)五十嵐明役の“泣き演技”で一躍脚光を浴びる。

『花田少年史』須賀健太インタビューサブ2『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』(2006年)インタビュー時
2005年の大ヒット映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で演じた吉行淳之介役を、続編となる『続・三丁目の夕日』(07)、『三丁目の夕日’64』(12)でも演じ、同シリーズは“名刺代わり”に。初主演作『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』(06)で第30回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。そのほか、『死にぞこないの青』や『釣りキチ三平』などでも主演を務めた。「喰いタン」シリーズで共演した東山紀之、森田剛と「トリオ・ザ・シャキーン」というグループを結成、「愛しのナポリタン」で歌手デビューし、ミュージックステーションなど音楽番組に出演したことも。

『ALWAYS 続・三丁目の夕日』 -(C) 2007「ALWAYS 続・三丁目の夕日」製作委員会『ALWAYS 続・三丁目の夕日』(2007年)
2012年に現在のホリプロに移籍すると、舞台に本格的に出演するように。広瀬すずや神木隆之介など豪華キャスト集結のドラマ「学校のカイダン」(15)にも参加し、“こじらせ青春漫画”の名手・押見修造の同名コミックを映画化した『スイートプールサイド』(14)では、“毛”にコンプレックスを抱える男子高校生を演じて新境地を開拓する。

新境地といえば、嘘に傷つき、夢をあきらめ対人恐怖症となった主人公・真(まこと)が壮大な“ドッキリ”に遭遇していくNHK-BSプレミアムドラマ「嘘なんてひとつもないの」(17)、妊活に苦悩する先輩(松山ケンイチ)を仕事の面で支える後輩・矢野を“スーツ姿”で演じた「隣の芝生は青く見える」(18)なども、視聴者にはかつてない“役者・須賀健太”の姿となっただろう。


また、バラエティ番組「世界の村で発見!こんなところに日本人」へのレギュラー出演ほか、あの伝説的作品がCGアニメとなって現代に蘇った「俺たちゃ妖怪人間G」では、べム役の杉田智和、ベラ役の倉科カナとともにベロ役で声優レギュラー出演。

バラエティといえば、10月17日放送の「1周回って知らない話」では、「義母と娘のブルース」で注目を集めた横溝奈帆や、鈴木福らを輩出する子役プロダクションを訪れ、“子役界のレジェンド”三倉茉奈&加藤諒とともに“現役子役”とガチバトルを繰り広げたばかり。須賀さんは30秒以内に涙を流す“早泣き”対決で、貫禄の勝利(!?)を勝ち取っている。

先のインタビューでは、「高校生になっても、言われるのは過去の作品のことばかりで『なんでこの人たちはいまの僕を見てくれないんだ?』と思っていました」とふり返っていた須賀さん。「でも」と言葉を続けると、「やはり僕の中にいま根付いてるものは、子役の頃に培われたものがすごく大きい。いまは感謝しているし、やれててよかったと思えます。そういう風に思えるってことは、自分の中でひとつ区切りがついたということなのかな」と語り、過去の呪縛から心境の変化を経てきた様子だ。

では、そんな須賀さんの新たな“代名詞”となるのは、どんな作品なのだろうか?

「江戸前の旬」寿司職人見習いの姿が眩しい!


銀座に店を構える「柳寿司」、二代目の父(渡辺裕之)を継ぐため修行を続ける寿司職人見習い・柳葉旬を演じる主演ドラマがスタートしたばかり。まだまだ半人前、叱られっぱなしではあるが、調理白衣姿が実に眩しい。江戸前寿司も食べたくなってくる。須賀さんはクランクアップの際、「少しだけ寿司握れるようになりました!! その須賀の集大成握りがこちらです!」とのコメントとともに握りの画像をアップしたほどの入れ込みよう。閉鎖されたばかりの築地市場がテレビドラマ“最後の出演”となるのも見どころだ。


『獣道』伊藤沙莉と放つ、鬱屈した“居場所探し”



『獣道』 (C)third window films
現場では内田英治監督に「試されている」感が常にあったという須賀さん。地方都市に暮らす若者たちを描いた実話ベースの『獣道』では、自分の居場所を探しながら“半グレ”となっていく少年・亮太を好演、20代初めの代表作となった。地方都市に燻り続ける若者たちの行き場のない感情と居場所探しを体現して見せた伊藤さんの体当たり演技、吉村界人らの怪演もヤバいが、ラストシーンで伊藤さんを見守る須賀さんに最も心を打ち抜かれる。

『獣道』(C)third window films

『シマウマ』「須賀史上最悪キャラ」の快楽殺人者


“絶対に読んではいけない漫画”を実写化した超問題作『シマウマ』(16)。まるで“ジョーカー”のようなメイクを施した回収屋・アカは、かつてない悪役キャラが話題となった。まさかのキャミソール+ハイヒール姿の蹴りから始まり、いじめられっ子時代の明定(あかさだ)からの振り幅が強烈すぎ。だが、狂気の中にどこか哀しい愛らしさをにじませる役どころは彼にしかできないだろう。ドラ/倉神竜夫役の竜星涼も殻を打ち破る演技を見せている。

『シマウマ』(C)2015東映ビデオ

『ディアスポリス』相棒と“殺人逃避行”…中国語にも挑戦!


狂気と背中合わせの哀しみといえば、松田翔太主演、熊切和嘉監督による『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』(16)も。原作漫画で人気の高いパートが映画化された本作では、アジア人犯罪組織「ダーティイエローボーイズ」に属する中国人・周(ジョウ)を熱演した。残忍で次々と人を殺めていくが、絶対的に信頼される林(NOZOMU)と続ける逃避行は、2人の壮絶な過去をあぶり出す。確かに「ハイキュー!!」から本作や『シマウマ』を観てしまったら、衝撃を受けずにはいられない。

『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』(C)リチャード・ウー,すぎむらしんいち・講談社/映画「ディアスポリス」製作委員会

『ちょっとまて野球部!』イマ旬キャストの“3バカトリオ”


こちらは一転、須賀さん、小関裕太、山本涼介がとことんゆる~い野球部の“3バカトリオ”を演じる青春コメディ『ちょっとまて野球部!』(17)。汗水は流さないし、甲子園も目指さない、そんな非・熱血部活映画があってもいい! 実際に同じ高校の先輩後輩だったというだけに3人は息もぴったりで、“キング・オブ・バカ”役の須賀さん、“乙女男子”がすぎる小関さん、“天然マイペース男子”な山本さんという、ちょっと残念なイケメン3人衆を温かな気持ちでご覧あれ。

『ちょっとまて野球部!』(C)2017ゆくえ高那・新潮社/「ちょっとまて野球部!」製作委員会

『サイモン&タダタカシ』イケメン同級生から片想い!?


若手監督の登竜門「ぴあフィルムフェスティバル」出身の小田学監督の完全オリジナル脚本による長編デビュー作。工業高校3年生のタダタカシは男子だらけの学生生活に焦りを感じ、同級生のサイモン(阪本一樹)を誘って“運命の女”を探す旅へ。実はサイモンが思いを寄せているのは、親友のタカシで…という恋のベクトルが青くて切なぎる。ロマンチストで、どこか抜けている愛されキャラはハマリ役。

『サイモン&タダタカシ』(C)2017PFFパートナーズ(ぴあ ホリプロ 日活)

さらには、今期注目のドラマの1つ「今日から俺は!!」で「ついに念願の福田組」に初参戦。「お話をいただいた時はどんなアドリブやれるんだろうなぁ~とワクワクしていました! しかし蓋を開ければアドリブゼロ!っていうより僕、笑いゼロ! ですがそれ以上にトリッキーで刺激的な役を頂きました」とコメントしており、もしや『獣道』『シマウマ』以来の強烈な役となるのかも!? 

「今日から俺は!!」メインゲスト一覧
来年には、芥川賞作家でお笑い芸人の又吉直樹が舞台用に書き下ろした長編サスペンスを、佐野勇斗と本郷奏多のW主演で映画化する『凛』も控えている。この作品でも、忘れられない存在感を発揮してくれるに違いない。
《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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