田中圭&中村倫也ら遅咲きブレイク俳優も!2018年大躍進を遂げた男たち

その顔も名前ももちろん知っていたし、これまでの出演作は数々観てきたはずなのに、2018年、誰もが認める大躍進を遂げた男たち。2018年の顔となる彼らの活躍をふり返った。

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シネマカフェが選ぶ2018年大躍進を遂げた男たち
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  • 田中圭
  • 田中圭
  • 土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ」(C)テレビ朝日
  • 主演・田中圭も歓喜だお「おっさんずラブ」 (C)テレビ朝日
  • 『スマホを落としただけなのに』(C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会
  • 『スマホを落としただけなのに』(C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会
  • 『スマホを落としただけなのに』(C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会
その顔も名前ももちろん知っていたし、これまでの出演作は数々観てきたはずなのに、2018年、誰もが認める大躍進を遂げた男たち。例えば、4~6月に放送された「おっさんずラブ」の田中圭や林遣都、朝ドラ「半分、青い。」などの中村倫也は“遅咲き”のブレイク俳優といっていいだろう。また、同様に子役時代から長いキャリアがありつつも、今年になって一躍その名を広めた若手俳優たちもいる。2018年の顔となる彼らの活躍をふり返った。


芸歴19年目の正直!「24時間テレビ」も大成功


1984年7月10日、東京都生まれ、15歳でデビューした田中圭。ドラマ「WATER BOYS」(03)で山田孝之演じる主人公の親友を演じて注目を集めるようにはなったが、なかなか日の目を見ない時期が続いた。ドラマ、映画、舞台とコツコツと活動を続け、近年ではそのルックスと確かな演技力でバイプレイヤーとしての実力を発揮。

『図書館戦争』シリーズでは岡田准一演じる堂上教官の同期・小牧役を熱演したほか、「びったれ!!!」「5→9~私に恋したお坊さん~」「東京タラレバ娘」「恋がヘタでも生きてます」「伊藤くんA to E」など、その姿を見ない日はないほどの引っ張りだことなった。

そんな中、芸歴19年目となった今年、「恋がしたい!」のに全くモテない33歳のダメ男子・春田創一を演じ、ピュアな乙女心を持つ上司・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)とドSな後輩・牧凌太(林遣都)と三角関係を繰り広げたラブストーリー「おっさんずラブ」でついに大ブレイク。

土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ」(C)テレビ朝日土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ」
真っ直ぐな気持ちでぶつかってくる2人の男性に翻弄されっぱなしのイケてない男子ぶりが、細やかで巧みな演技も相まって「存在が罪」といわれるほど大人気に。2018年はほかにも、現在大ヒット中の『スマホを落としただけなのに』など映画3作に出演、ドラマ「獣になれない私たち」でも彼らしいキャラクターで存在感を見せた。

『スマホを落としただけなのに』(C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会『スマホを落としただけなのに』
生放送の24時間でドラマ「くちびるウォンテッド」を制作する、前代未聞の企画にチャレンジしたAbemaTV「田中圭24時間テレビ」は、そんな田中さんの長年培ってきたキャリアと人脈が結実した形となり、天性の“人たらし”であることも見せつけた。最初のゲストキャストとして登場した鋼太郎さんは「俳優の基礎がちゃんとできてる」と田中さんをベタ褒め。田中さんも久しぶりの共演に緊張が一気にほぐれた様子で、生放送中、「オープニングアクトが鋼太郎さんでよかった」と何度も繰り返していたほど。また、ドラマラストの長セリフでは尊敬する先輩・小栗旬に対する思いも覗かせ、ファンを感嘆させている。

「田中圭24時間テレビ」長セリフのラストシーン(C)AbemaTV「田中圭24時間テレビ」

林遣都、思わず応援したくなるキャラを確立!?


一方、牧を演じた林遣都も若き実力派として知られていたが、「おっさんずラブ」で格段にファン層を広げた。1990年12月6日生まれで、28歳になったばかり。近年は爽やかな青春ものから見事にシフト、ドラマ版「火花」や映画『しゃぼん玉』では無精ひげ姿も披露し、『HiGH&LOW』シリーズ、『チェリーボーイズ』などでもこれまでの好青年イメージを打ち破った。

『チェリーボーイズ』(C)古泉智浩/青林工藝舎・2018東映ビデオ/マイケルギオン『チェリーボーイズ』
「おっさんずラブ」の副音声トークで田中さんに“チワワに似てる”といわれ、米倉涼子主演ドラマ「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」でも京極法律事務所の面々から“ポチ”や“ポチくん”と呼ばれた林さん。使命感に溢れた不器用な若手弁護士・青島を好演し、思わず応援したくなる子犬キャラを図らずも確立(?)した。弁護士資格を剥奪された小鳥遊(米倉さん)をはじめ、いわば“負け犬”だらけの事務所で最も成長したのは彼が演じた青島だ。


2019年は早々からNHK正月時代劇「家康、江戸を建てる」に出演し、自身2度目の時代劇に挑む。また、新井浩文とW主演する『善悪の屑』ではすでに原作者からお墨付きを得ており、三島由紀夫原作の舞台「熱帯樹」も2月より控えているところだ。

「おっさんずラブ」の劇場版製作に際し、劇中同様にファンをやきもきさせながらも、続編は「ありました!!」とコメントしていた田中さん。あのハッピーエンドからの新たな“完結編”は2019年夏に公開予定となっている。


中村倫也、朝ドラ+連ドラ+映画で大ブレイク!


「Yahoo! 検索大賞 2018」俳優部門を見事受賞し、文句なしのブレイク俳優となった中村倫也。1986年12月24日生まれで、クリスマスイブに32歳の誕生日を迎える。上記の田中さんは事務所の先輩・小栗旬に「遅れてきたブレイク俳優」と言われたそうだが、中村さんも何気に来年でデビュー15周年。

中村倫也
2018年、特に圧倒的だったのは、妻に浮気をされたモラハラ夫の狂気ぶりを体現した「ホリデイラブ」を終えた春ごろで、4本の作品が同時に放送・公開されていた。「半分、青い。」では“ゆるふわ”な大学生、日本テレビ系ドラマ「崖っぷちホテル!」では競艇好きのシェフ、映画『孤狼の血』では血気盛んなヤクザ、Hulu配信ドラマ「ミス・シャーロック」では若手刑事役と、まさに観る者を翻弄する振り幅を見せた。

『孤狼の血』(C)2018「孤狼の血」製作委員会
直近では、捜査一課出身の元エリート刑事を演じた「ドロ刑 -警視庁捜査三課-」や大反響を呼んだ「今日から俺は!!」へのゲスト出演も記憶に新しい。さらにバラエティ番組やイベントでのトークの自然さ、面白さにも定評があり、CMでは美声や女装を披露したりと多彩な魅力を放っている。

2019年は「クラッシャー女中」で舞台に回帰するほか、学生探偵を演じるミステリー『屍人荘の殺人』、田中さんがバツイチの“モテキャラ”、中村さんが彼女なしの“オクテ男子”を演じる大九明子監督の『美人が婚活してみたら』(2019年3月23日)という奇跡のような映画も控えている。

中村倫也/『美人が婚活してみたら』『美人が婚活してみたら』

小関裕太&井之脇海、若手の登竜門からさらに羽ばたく


NHK「天才てれびくん」シリーズの“てれび戦士”として活躍、2011~2012年には「ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン」で菊丸英二を演じた小関裕太は、今年4本もの映画出演ほか朝ドラ「半分、青い。」「ゼロ 一獲千金ゲーム」と大活躍。「ハリー・ポッター」魔法ワールドの“ガチ”ファンでもあり、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の世界的ファンイベントやジャパンプレミアにも参加した。

小関裕太『春待つ僕ら』/photo:Masashi Kuroha
1995年6月8日生まれ、東京都出身。これまで「ごめんね青春!」「恋がヘタでも生きてます」などのドラマや主演映画『ドロメ』などを経て、『覆面系ノイズ』(2017年11月25公開)から『ちょっとまて野球部!』(1月27日公開)や『曇天に笑う』(3月21日公開)、小ずるいモテ男を演じた『わたしに××しなさい!』(6月23日公開)と途切れることなく話題作に出演、朝ドラ初出演となった「半分、青い。」で知名度をアップさせた。

『わたしに××しなさい!』(C)遠山えま/講談社(C)2018「わたしに××しなさい!」製作委員会『わたしに××しなさい!』
現在公開中の『春待つ僕ら』でもアメリカ帰りの天才バスケ選手・亜哉を演じており、主人公の“ぼっち女子”美月(土屋太鳳)の幼なじみとして永久(北村匠海)と三角関係を繰り広げている。

『春待つ僕ら』(C)あなしん/講談社 (C)2018 映画『春待つ僕ら』製作委員会『春待つ僕ら』
“四天王”を演じた北村さん&磯村勇斗&杉野遥亮&稲葉友はバスケ経験者だったが、意外にも小関さんだけが未経験者だったそう。しかし、持ち前の身体能力の高さと猛特訓で、とてもそうは見えないキレッキレシュートを連発。“天てれ”“テニミュ”“朝ドラ”と次世代俳優の登竜門を次々くぐり抜けてきた彼は、さらに人気が拡大していきそうだ。

『春待つ僕ら』(C)あなしん/講談社 (C)2018 映画『春待つ僕ら』製作委員会『春待つ僕ら』

また、今夏、綾瀬はるか主演ドラマ「義母と娘のブルース」(以下、ぎぼむす)で見事なバックアップ力を発揮した大樹役を好演したのが、井之脇海。1995年11月24日生まれ、神奈川県出身で23歳になったばかり。彼もまた子役から活躍しており、2007年「天才てれびくんMAX」内のドラマでは同い年の小関さんとも共演している。

12歳で出演した黒沢清監督『トウキョウソナタ』(08)で香川照之と小泉今日子の息子役を務めてピアノも披露し、栄えある「第82回キネマ旬報ベスト・テン」新人俳優賞に選出。その後も『告白』『スイートプールサイド』などに出演し、2012年には大河ドラマ「平清盛」、さらに翌年には朝ドラ「ごちそうさん」でヒロイン・め衣子(杏)の弟を演じて注目を集め始める。「ごちそうさん」で共演した菅田将暉とは共演作が多く、映画『帝一の國』『あゝ、荒野』前編、そして大河ドラマ「おんな城主 直虎」では菅田さん演じる万千代を支えた小野万福を演じ、じわじわと存在感を高めてきた彼が今年ブレイク。

「義母と娘のブルース」第7話 (C) TBS「義母と娘のブルース」
2016年から続く「午後の紅茶」のCMシリーズでは、「ぎむぼす」でもいいコンビになった上白石萌歌と初々しい恋人同士に。現在放送中の「あいたいって、あたためたいだ。'18冬」編は完結編になるという。2019年1月からは織田信長の命を受け欧州に向かった少年使節団のひとりを演じる「MAGI-天正遣欧少年使節-」が、Amazon Prime Videoにて世界180以上の国と地域で配信されることに。3月放送の続編「ひよっこ2」にも登場することが分かっており、2019年も彼の演技を堪能できそうだ。

「MAGI-天正遣欧少年使節-」「MAGI-天正遣欧少年使節-」

木村拓哉、映画俳優として見せた矜持


最後に、映画俳優として躍進した男として木村拓哉も挙げたい。1972年11月13日生まれ、東京都出身。90年代から「あすなろ白書」や「若者のすべて」「ロングバケーション」「ラブジェネレーション」「Beautiful Life ~ふたりでいた日々~」など数々のドラマで伝説を作ってきた。現在、『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットにより第3次「クイーン」ブーム到来といわれるが、2004年ごろの第2次ブームは木村さんの主演ドラマ「プライド」に「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」が起用されたことが大きい。

映画では山田洋次監督『武士の一分』ほか、スタジオジブリの『ハウルの動く城』で声を担当。2016年の「SMAP」解散後に主演した三池崇史監督の『無限の住人』では武骨な“不死身のサムライ”を演じて、壮絶な殺陣も披露した。そして今年は原田眞人監督の『検察側の罪人』だ。二宮和也と初共演した同作では、自身の代名詞ともいえる大ヒットシリーズ「HERO」の久利生公平とは根本的に目指すところが異なる、東京地検刑事部のエリート検事を熱演。信念の暴走ともとれる脆さを見せたことが話題となった。

『検察側の罪人』(C)2018 TOHO/JStorm『検察側の罪人』
2019年は早速、今度は刑事役を演じる『マスカレード・ホテル』(1月18日公開)が待機する。松たか子や小日向文世、濱田岳ら「HERO」キャスト・スタッフも多く、慣れ親しんだ雰囲気の中でさらなる新境地に挑んだ様子。40代後半となって、いっそう渋みと深みを増した木村さんに注目だ。
《text:Reiko Uehara》

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