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【インタビュー】山田裕貴、称賛の言葉さえ「疑い深く」さらなる高みを目指す

『HiGH&LOW』シリーズの“村山さん”は、山田裕貴が演じてこそ。シリーズに登場する不良校・鬼邪高校に君臨する村山良樹を、山田さんは唯一無二の愛すべきキャラクターへと導いた。

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山田裕貴『HiGH&LOW THE WORST』/photo:Jumpei Yamada
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  • 『HiGH&LOW THE WORST』(C)2019「HiGH&LOW THE WORST」製作委員会 (C)高橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX
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  • 『HiGH&LOW THE WORST』(C)2019「HiGH&LOW THE WORST」製作委員会 (C)高橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX
  • 山田裕貴『HiGH&LOW THE WORST』/photo:Jumpei Yamada
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いつからだろう? 『HiGH&LOW』シリーズのファンが、こんなにも“村山さん”を愛するようになったのは。1つ言えるのは、山田裕貴が演じてこその“村山さん”だということ。シリーズに登場する不良校・鬼邪高校に君臨する村山良樹を、山田さんは唯一無二の愛すべきキャラクターへと導いた。喧嘩に強く、タフだが、飄々としていておちゃめ。山田さんにとって村山は、「僕が思っていることを喋ってくれるキャラクター」だという。

“子ども”と“大人”の狭間にいる役柄「きっと、僕が投影されている」


「どの役を演じるときもスタンスは同じですし、村山だけが特別なわけではないんです。でも、僕自身の思いすらも発信できる役なのは確か。それは、脚本のノリさん(平沼紀久)が僕のことをよく知ったうえで、台詞を書いてくださっているからでもあります。(「HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~」で言っていた)『てめえが変わらなきゃ、世界も変わんねえ』とか、僕が思っていることばかりだなって。だからこそ、自然に出てくる言葉が多いし、お芝居じゃない感覚になれる瞬間もあります」。

山田裕貴『HiGH&LOW THE WORST』/photo:Jumpei Yamada
そんな村山が、『HiGH&LOW THE WORST』では一歩引いた立場に。鬼邪高校・定時制のトップに立っているのは同じだが、熾烈な覇権争いを繰り広げる全日制のバトルを静観。彼の現状を、「後を任せられる人がいれば、鬼邪高が1つにまとまってくれれば、俺もいなくなれんのに。村山はこう思っているはず。彼なりに、大人になろうとしているんです」と山田さんは分析する。留年を繰り返して大人の世界から取り残された焦燥感を見せつつ、大人の世界へ足を踏み入れる躊躇も抱きつつ…。“子ども”と“大人”の狭間に、いまの村山は佇んでいる。

『HiGH&LOW THE WORST』(C)2019「HiGH&LOW THE WORST」製作委員会 (C)高橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX
「そこにもきっと、僕が投影されているのかもしれない。たぶん、ああ見えて村山は、すぐにでも大人になれると思います。その点、僕は大人になりたくない(笑)。大人ってなんだろう? とも思うし。“大人なんで”と1人で強がり、弱い部分をさらけ出さない人間にはなりたくない。甘えられるのなら、誰かに甘えたいし。大人だから、子どもだからではなく、みんなで一緒に歩きたい。仲間ってことですよね。そういった思いを村山に託しているというか。それがたぶん、僕の好きな人間のあり方なんだと思う」。

山田裕貴『HiGH&LOW THE WORST』/photo:Jumpei Yamada
「それって、お芝居にも言えることなんです」とも。

子どもみたいに無邪気にできたほうが、お芝居も自然になる気がして。“この作品はこうだから、ナチュラルにやるだけじゃなく、インパクトを残したほうがいいかな”なんて、変に考えちゃうのは大人の計算。そうすると、本当の意味でのお芝居というものができなくなる。だから僕、一生子どもでいようかなって(笑)。とは言え、当初の設定では“立っているだけでやべえ男”だった村山も、外見と中身、闘っているときと普段のギャップで異常な感じを出したかったし、恐怖を与えたかった。そういった意図はあって。計算せず、無邪気な子どもに徹するのも実はなかなか難しいんです(笑)」。

山田裕貴『HiGH&LOW THE WORST』/photo:Jumpei Yamada
《text:Hikaru Watanabe/photo:Jumpei Yamada》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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