本作は、“チーム・ダウニー”が10年ほど温めていたプロジェクトをHBOとタッグを組んでドラマ化。当初は映画化の噂があったものの、『L.A.コンフィデンシャル』でも描かれたように、検察や警察など市当局が腐敗していた1930年初頭のロサンゼルスを舞台に、より様々な要素を深く描けるようにと敢えてTVシリーズ化を決断。
「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」や「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」、「 ゲーム・オブ・スローンズ』など、HBOを代表する大ヒット作を手掛けてきたクリエイターが集結、当時のロサンゼルスの街並みをリアルに再現した見応え溢れる映像が完成した。
「ジ・アメリカンズ」マシュー・リス、「オーファン・ブラック」タチアナ・マズラニーら豪華キャスト
ダウニー・Jr.らが主役に指名したのは「ジ・アメリカンズ 極秘潜入スパイ」のマシュー・リス。彼も製作総指揮のひとりとして企画段階から関わっており、メディアから絶賛される好演を見せている。
一方、「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」のタチアナ・マズラニーが演じるのは、1930年当時実在したカリスマ福音伝道師エイミー・センプル・マクファーソンをモデルにしたキャラクター、シスター・アリス。さらに、「ザ・クラウン」のジョン・リスゴーなど、いずれもエミー賞受賞経験のある豪華キャストが出演。
今回のペリー・メイスンは、かつて名優レイモンド・バーが演じた敏腕弁護士 (1957~66年、CBS)とは違い、私立探偵としてその日の生計を立てるだけで精一杯というギリギリの生活をしている離婚歴のある男。リスキーな調査もすれば、ときに検死官に金を握らせて情報を得たりとダーティーな仕事もする。第一次世界大戦時、ヨーロッパ戦線への従軍経験からのトラウマや、離婚で離れ離れになった息子との関係など、オリジナルでは描かれなかったメイスンの人となりや弁護士になった経緯など、彼の起源がクライム・ノワールの雰囲気たっぷりに描かれる。
また、彼の事務所の女性秘書デラは、キャリア志向で最後まで被告人を守ろうとする強い女性像に一新され、オリジナルでペリーの片腕として活躍した白人私立探偵ポール・ドレイクは、本作では白人刑事に虐げられる黒人警官として登場するなど、物語によりリアリティや多様性を盛り込みたいというチーム・ダウニーの強い意向が感じられ、見応え十分のドラマに仕上がっている。
ダウニー・Jr.は本作での新たなペリー・メイソン像について、「我々はペリーを、トラウマを抱えた人間として描きたかったんです。第一次世界大戦が終わっても、彼は暗い過去を忘れることができずにいます。戦時中と同じような出来事が繰り返されるなかで、ペリーは『戦時中の出来事に打ち勝つことはできなかったが、今度こそは最後まで戦い抜こう』と決意するのです」と語っている。
HBO(R)ドラマ「ペリー・メイスン」は9月18日(金)よりAmazon Prime Videoチャンネル 「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて毎週金曜1話ずつ更新。※初回のみ1話・2話同時配信
「BS10 スターチャンネル」にて10月より放送予定。